代表の工藤泰志は2月28日、オーストラリアで開催されたCoCに出席後、中国北京を訪問し、今年、東京にて開催予定の「第10回東京-北京フォーラム」について、中国側主催団体である中国日報社の高岸明氏ら(中国日報社副編集長)と具体的な協議を開始しました。
その結果、今年のフォーラムは、10年にわたる本取り組みの集大成として東京で開催すること、具体的な開催日については秋を目途に検討し、今後なるべく早い段階で決定することに合意しました。また、運営については、日本側実行委員会と中国側理事会の両幹部間で北京にて6月頃に事前協議をすることを約束し、より一層協力して取り組んでいくことを確認しました。
工藤は「民間外交はあくまでも両国間の障害を取り除くことに意味がある。昨年は日中の有識者間で『不戦の誓い』で合意し、世界へ公表できた。今年はそれを具体化し、政府間外交のための環境づくりを進めていきたい」と述べ、第10回目のフォーラムに向けた強い決意を示しました。
その後、工藤は、国務院新聞弁公室の蔡名照主任を表敬訪問しました。その後、外交部アジア局の熊波副局長を訪れました。
まず、蔡氏の表敬の際に工藤は「今年はこれまでになく厳しい環境の中で対話を行う。対話の真価が問われている」と日本側の考えを説明しました。また、「政府間外交が機能しない中で、東アジアにおける危機回避に向けて民間の立場から取り組んでいく」と述べ、本取り組みに対する理解と支援を求めました。蔡氏は、取り組みに対する意義に理解を示し、今後も支援していくことについても言及しました。
これに続き工藤は熊氏と1時間あまり会談し、現在の日中関係について意見交換するとともに、民間レベルでの本フォーラムの意義を改めて説明しました。
工藤は今回の北京訪問の全日程を終了し「ようやく第10回に向けた準備を開始できる。現状はこれまでになく厳しいが、日中関係を改善するための議論を積極的に進めていきたい」と述べました。また、「第10回のフォーラムをこれまでの活動の集大成にし、次の10年につなげていきたい」と決意を述べました。
今後の中国との民間対話や民間外交の取り組みについて、言論NPOのホームページで随時お知らせしていきます。