「新しい民間外交イニシアティブ」シンポジウム前夜晩餐会 報告

2014年3月28日

「新しい民間外交イニシアティブ」シンポジウム前夜晩餐会 言論NPO「新しい民間外交イニシアティブ」が主催する国際シンポジウム「新しい民間外交の可能性~東アジア地域の紛争回避と政府間外交の環境づくり~」の開幕を翌日に控えた3月28日夜、都内のホテルで晩餐会が開かれ、多数のパネリストが出席しました。

工藤泰志 まず、冒頭で言論NPO代表の工藤は、「課題解決に向かう各国の『輿論』が国境を越えて互いに結びつくことが、東アジアに存在するさまざまな課題を平和的に解決することにつながっていく」と述べ、29日のシンポジウムでの新しい議論によって「そのための流れをつくり出していく」と意気込みを語りました。

明石康氏 続いて、「新しい民間外交イニシアティブ実行委員会」の実行委員長を務める明石康氏(国際文化会館理事長、元国連事務次長)が、この新しい多国間の民間対話を「北東アジアの危機を打開するための野心的な取り組みである」と評価。「北東アジアの未来を平和で安定的なものにしていく」ために市民の立場に立ち、広い心で他者の考えを聞きながら、率直に話し合うことをパネリストらに呼びかけました。

宮本雄二氏 また、乾杯の挨拶に立ったパネリストの宮本雄二氏(宮本アジア研究所代表、元駐中国大使)は、「民間外交はいまだ成長途上にあるのではないか。明日のシンポジウムをこの民間外交の今後の方向性について議論していく場としたい」と抱負を語りました。


石破茂・自民党幹事長 ゲストスピーカーとして招かれた石破茂・自民党幹事長は、「言論はいかなる暴力よりも強い。政府間外交が停滞する現在、東アジアの危機を打開していくために、『言論外交』が果たす役割は大きい」と述べ、言論NPOの今後の取り組みに期待を寄せました。

 最後に、記念撮影を経て、晩餐会は和やかな雰囲気のうちに締めくくられました。


 29日から始まる国際シンポジウム「新しい民間外交の可能性~東アジア地域の紛争回避と政府間外交の環境づくり~」の議論の詳細は、言論NPOのホームページに随時アップいたします。本格的に始まった「言論外交」の最前線の議論をぜひご覧ください。