「オバマ大統領の訪日をどう考えるか」有識者アンケート結果

2014年5月02日

問1. あなたは、日米共同宣言などに盛り込まれた内容などをご覧になり、安倍政 権はオバマ大統領の訪日によって成果をあげたと思いますか。【単数回答】

問1. あなたは、日米共同宣言などに盛り込まれた内容などをご覧になり、安倍政権はオバマ大統領の訪日によって成果をあげたと思いますか。

問1SQ. そのように回答した理由を具体的にお書きください。

【成果をあげたと思う】

  • 日米政府間の距離を縮めたと評価できるから(男性、50代、メディア幹部)
  • 尖閣諸島への日米安保の適用につき、大統領が明言し、文書になったこと。(男性、60代、学者・研究者)
  • 沖縄尖閣は日米安保適用地域であるという確認と、TPP交渉合意に近づけたこと及び集団的自衛権行使への米の支持表明を明文化(男性、80代以上、企業経営者・幹部)
  • 相互の懸念が一応明確になった。(男性、60代、ビジネスナビゲーター)
  • 尖閣問題に踏み込んだ声明が出された。(男性、60代、企業経営者・幹部)
  • 尖閣諸島防衛について日米安保条約の範囲内であることを大統領が宣言したこと。 TPPについて一定の成果があった事 国賓として来日しすしでのおもてなし等により安部総理とオバマ大統領の信頼関係が築かれたこと。(男性、50代、会社員)
  • このタイミングで来日したということで十分。互いに選挙民を抱えている首脳同士が会談したことが重要なのであり、何が不足なんですかね。(男性、60代、NPO・NGO関係者)
  • 尖閣諸島も安保対象に含まれるということが、オバマ大統領の口から改めて明確に表明されたことは 全世界に認識を高めた結果になったと思う。(男性、60代、企業経営者・幹部)
  • 安全保障における認識の共有化 ・TPP交渉の一定の前進(男性、50代、会社員)
  • 良く練られた共同宣言となっている。  オバマの顔も、鳩山某「Trust me!」、オバマ「Idon't Trust you, but I trust you Japanese.」のやろとりのときよりも、いい顔をしていた。  そもそも、「最低でも県外」というのなら、普天間基地、ないし、宜野湾市全体を、東京都に編入するよう持って行くようにすれば良かったのです。60代、
  • オバマ大統領の来日そのものに意義があるから。(男性、50代、国家公務員)
  • 1)2大テーマのうちの防衛問題について、尖閣諸島が日米安保の範疇との米大統領の直接発言を引き   出した。    2)もう一つのTPPについては大筋の合意し、交渉を継続して細部を詰めることになったが、TPP問題の   解決は一筋縄ではいかないことを全国民知らせる良い機会となった。(男性、70代、企業経営者・幹部)
  • 日本側の要望事項がほぼ、盛り込まれているように思われる。(男性、50代、メディア関係者)
  • 日本の積極的平和主義と米国のリバランスという方針の確認。昨年はこの点がぶれていた。北朝鮮に対する拉致問題に取り組んでいくことを確認できたこと。なにより日米二国間交流が米中二国間交流より低調とみられている状況の中で、両国首脳が青少年交流に力を入れていくと表明したことは将来の日米関係にとって非常に有意義だと思われる。(男性、30代、NPO・NGO関係者)
  • 尖閣を日米安全保障の対象であることを、大統領が言及したこと、政府また国民にとってもオバマ大統領の人柄を知る機会となった。(男性、60代、自営業)
  • 細かいことはいろいろあるにせよ、ようやく日米双方が首脳レベルで信頼感を醸成することができたものと実感できたからです。TPPとかで合意形成してもらいたかったですが、むりくり合意すると後の交渉が大変になるので、大筋筋合意の道筋が取れただけでも大成果だと思います。(男性、50代、各団体関係者)
  • 尖閣諸島への安保条約適用をオバマ大統領が明言したこと。(男性、60代、年金生活者)
  • 尖閣施政権について大統領の言葉を引き出したこと、TPPについては米中間選挙を視野に入れる等、安倍政権はうまく事を運んでいる。(男性、60代、学者・研究者)
  • 尖閣諸島も日米安保の範疇だと大統領に言わせた。(男性、70代、各団体関係者)
  • 日米同盟の明確化(男性、50代、企業経営者・幹部)
  • 安倍首相とオバマ大統領が日米同盟強化がアジア太平洋地域の平和と安定に重要な役割を果たすことを確認したことはこの地域の国々に安心感を与えたと思われる点で評価できる。 尖閣への安保条約適用は、国際社会に日本の立場を伝える上で有効となる点で評価できる。 集団的自衛権の行使容認に向けた取り組みや積極的平和主義への評価がオバマ大統領が明言し、共同声明にも明記されたことは、中国や韓国の懸念を払しょくするという点で評価できる。 安倍首相の歴史認識や靖国神社参拝に米国側が一切言及しなかった点も日米関係の安泰さを示す要素と評価する。(男性、40代、メディア幹部)
  • オバマ政権の「リバランス」政策の説得力が増した。(男性、80代以上、元国家公務員)
  • 安全保障面では、高い評価が与えられる。1)尖閣が安保の対象2)辺野古のサポート3)集団的自衛権に対する支持表明4)対中、対韓とのバランス。対ロ関係はよく見えない。 TPPについては、合意が出来ているのかよく判らぬが、これだけ詰めて議論、交渉したことは意味がある。(男性、70代、企業経営者・幹部)
  • 我が国の安全保障が強固になった。特に尖閣諸島に関してオバマ氏の言質をとった。TPPについても譲歩を勝ち得た。日本側の譲歩はまだ確定していない。(男性、60代、地方公務員)
  • 国賓としての来日が実現したことは、 両国家、両国民の希望が叶い、喜ばしい事であった。(男性、60代、各団体関係者)
  • 国賓としての来日が実現したことは、 両国家、両国民の希望が叶い、喜ばしい事であった。(男性、60代、各団体関係者)
  • 尖閣についてのオバマ大統領の言質をとったこと。 またTPPについて日本のナショナリストや反対派に対して抵抗した姿勢を見せたこと。 その結果、国内に対して、安倍政権の指導力を示した。(男性、60代、NPO・NGO関係者)
  • 尖閣列島問題や拉致問題について、日本の立場に沿った明確な言動があった。(男性、70代、NPO・NGO関係者)
  • 大統領の口から尖閣は安保の対象になるとの発言を引き出せたので。(男性、60代、企業経営者・幹部)
  • 安倍政権の諸施策に対し、米国の支持を全面的に取り付けられるか、疑心暗鬼でいるところに、実際にオバマ大統領が来日して、踏み込んだメッセージを出してサポートしてくれたことが特筆すべきことと思われる。(男性、70代、NPO・NGO関係者)
  • 尖閣問題での発言により日米同盟の深化を内外に示した成果は大きい。(男性、60代、企業経営者・幹部)
  • 日米連携を世界に誇示(男性、70代、自営業)
  • オバマ氏と安倍氏はよく似ているように思います。お互いに少しは分かり合えたのではないでしょうか。(男性、50代、無職)
  • 尖閣問題について踏み込んだ言及を引き出したから。(男性、40代、国家公務員)
  • 日米同盟強化を高らかに宣言し、増長する敵国たる中国に厳しいメッセージを出すことが出来た。(男性、50代、企業経営者・幹部)


【どちらかといえば成果をあげたと思う】

  • 「尖閣」が安保の範囲と明確にアメリカ大統領が述べた意義はそれなりにあると考えます。(男性、50代、企業経営者・幹部)
  • 中国に対し、民主主義および法の支配の原則を共有する両国の共同行動を明示できた。(男性、60代、企業経営者・幹部)
  • 尖閣諸島を個別名を挙げて日米安保条約の対象である、と初めて明文化されたこと。(男性、60代、企業経営者・幹部)
  • 中国に対し明確に態度を示せたので、尖閣周辺の抑止効果につながるから。(男性、60代、音楽文化研究所主宰)
  • 日本国民にとって、今回の日米首脳会談の意義は、中国に対し、国際ルールに反する行動によって現行国際秩序を変えようとすることは認められないというメッセージを明確に発することにあった。この点で、一定の成果があった。(男性、60代、学者・研究者)
  • 日米安全保障条約の確認により国内の不安要素が低減したと思うから。(男性、50代、自営業)
  • 日米安保態勢が再確認されたことなど(男性、80代以上、NPO・NGO関係者)
  • TPPでは具体的な成果が出せなかったが 安全保障の面で 特に中国を巡る東アジア情勢につき 両国の理解が進んだと思われる。(男性、50代、企業経営者・幹部)
  • 尖閣諸島への安保条約適用が確認された。(男性、50代、各団体関係者)
  • 尖閣問題に関して、日本をサポートする文脈で踏み込んだ発言があった。(男性、50代、会社員)
  • 少なくとも尖閣諸島を巡る日米安保のとらえ方がはっきりした。(男性、50代、地方公務員)
  • 到達点について、事務レベルでは確認できたこと。(男性、50代、地方公務員)
  • 尖閣問題において、米国の最高責任者から「安保の対象」との言質を取ったこと。また、靖国神社参拝で米国に広がった不信感を、首脳同士の直接対話で和らげたこと(男性、40代、メディア関係者)
  • 尖閣諸島が日本の施政下と世界に発信したこと。(男性、60代、各団体関係者)
  • オバマ大統領が尖閣諸島への日米安全保障条約の適用を確認したことは成果があった。 それ以外では成果があったとは言い難い。寧ろ、オバマ大統領と安倍首相との微妙な隙間(=壁)を感じざるを得なかった。(男性、60代、企業経営者・幹部)
  • 尖閣諸島に関する米国のコミットをオバマ大統領から引き出したこと。(男性、60代、企業経営者・幹部)
  • オバマの立場と安倍の立場が矛盾していることが明確になったこと。(男性、60代、企業経営者・幹部)
  • 何をもって成果と呼ぶかにもよるが、日米関係が日本にとって極めて大事な二国間関係であることは事実で、安倍首相の靖国参拝で傷ついていた両国関係を考えると、ともあれオバマ大統領の国賓としての来日が実現し、首脳同士が直接話し合う機会をもったことはよかった。オバマ、安倍両首脳は基本的資質や政治志向が異なり、これで互いの信頼関係が増したなどとは思わないし、共同声明も、それぞれが欲する文言をなるべくたくさん盛り込んだという印象を受ける。それでもなお、首脳同士で対話できたことは「どちらかといえば」よかった。(男性、70代、学者・研究者)
  • 中国との対立を助長しない形で、彼らの海洋進出に対する一定程度の歯止めはかけられたように思う。 ただ、尖閣についても一方的な施政権の変更にはくみしないということであって、中国とのコミュニケーションレス状況を良しとはしていないように受け止める。日本から中国へのアプローチを継続的にする必要があるだろう。TPPその他の案件はそれぞれの顔をたてつつ実質的には進んでいないように受け止めている。集団的自衛権の問題でアメリカが前向きな発言をしたのはあくまでアメリカの事情=国家予算の膨張、赤字の拡大、軍事費を削減せざるを得ないという環境の中で言われているが、安部政権に通行手形を与えたことになるのは如何かと思う。(男性、60代、企業経営者・幹部)
  • 日米安保の再構築を靖国参拝後のぎくしゃくした関係を修正するなかで、なんとか成したと思う。(男性、60代、企業経営者・幹部)
  • 尖閣諸島は日米安保条約の対象と明言。しかし、TPP交渉の裏交渉、取引じみた感もある。(男性、50代、会社員)
  • オバマ大統領の本心はTPPにあり中間選挙を控え、尖閣の問題を日本に日米安全保障条約の適用を 明文化したのだから、TPPの合意の同意を引き出すのが丸見えであったのではないか? 日本は早期に「集団的自衛権」を確立する事が重要ではないか。(男性、70代、定年退職者)
  • TPPがどこまで進捗したのかはかならずしも明らかではないが、相当突っ込んだ議論がなされたことには違いあるまい。尖閣については、基本的には日本側の自己満足にすぎないようにも見えるが、大統領の発言の重みは無視できまい。(男性、70代、企業経営者・幹部)
  • 尖閣諸島に日米安保条約が及ぶとの表現もさることながら、ウクライナ情勢等を見越し、「威嚇,強制又は力による領土又は海洋に関する権利を主張しようとするいかなる試みにも反対する」との表現が取り込まれている点を高く評価する。(男性、50代、地方公務員)
  • ともかく、日米のトップが様々な問題について話し合ったことが「一定の成果」であると考えるから。(男性、50代、企業経営者・幹部)
  • tpp合意に至らなかったのが残念。安全保障では成果。(男性、50代、会社員)
  • 尖閣諸島への日米安保条約適用を明確にしたこと。 2.今回の訪日を契機にTPP交渉で(実質的に)一定の進捗が見られたこと。(男性、60代、企業経営者・幹部)
  • 日本側から見ると尖閣の問題等安全保障面では成果があったが、TPPを進めたいとのぞむオバマ大統領にとっては失望感が強いのではないか。日米関係全般を考えた場合、そして首脳間の関係を見た場合に成果があがったとは言い切れない面も残る。特に韓国における記者会見でのオバマ大統領の慰安婦問題に関する発言内容に、同大統領の日本訪問性かへの失望感を感じる。(女性、60代、学者・研究者)
  • 米国が日中関係に関し、一歩踏み込んだコミットメントを行ったこと。(男性、60代、学者・研究者)
  • 日米安保条約の適用範囲についてのコメント(男性、40代、会社員)
  • 尖閣を日米安保適用範囲と大統領に明言させたこと。 但し、米軍は情報提供はしても、自衛隊が軍事行動を起こさない限り米軍の軍事出動はないであろうことを日本の国民が認識、理解しているかどうか。(男性、70代、自営業)
  • 中国の外交姿勢に対する日米のスタンスを示すことが出来たこと。(男性、70代、年金生活者)
  • 対中政策でアライアンスを示すことができた(男性、50代、企業経営者・幹部)
  • 尖閣の問題が明記されている、一般的には右傾化と非難されている、秘密保護法や集団的自衛権の行使 等の姿勢が理解を得られたコメントとなっているから、(男性、60代、定年退職者)
  • 「尖閣諸島を含め,日本の施政の下にある全ての領域」に対すると、「尖閣諸島」を揚げて大統領自身の声明に入れたことは、中国に対するメッセージにはなった。領有権には触れられていないし、TPPでのアメリカの譲歩はなかったので、成果は限定的と言わざるを得ない。問いが安倍政権の成果についてという内容なので、どちらかといえば成果をあげたとしたが、日米の成果という観点でみるなら、成果はなかった、或はマイナスであったというべきではないか。(男性、60代、NPO・NGO関係者)
  • 例えばTPPについては当初「合意」に近い表現が準備されていたようだが結局抽象的な表現で何を言っているか不明に近い物となっている。安保については明確だがそれ以外も、精神論のみに関連している印象を受ける。(男性、60代、各団体関係者)
  • 一応、中国に対してメッセージを出したのは間違いないから。(男性、60代、年金受給者)
  • オバマ大統領から尖閣について、日米安全保障条約の適用が明文化されたから(男性、50代、メディア関係者)
  • 腰が据わらないオバマ大統領と党内事情もあり、又オバマ大統領の立場を勘案して譲歩をせざるを得ない安倍総理、双方に本心・本音での対話とは取れない(男性、70代、個人事業主)
  • 腰が据わらないオバマ大統領と党内事情もあり、又オバマ大統領の立場を勘案して譲歩をせざるを得ない安倍総理、双方に本心・本音での対話とは取れない(男性、70代、個人事業主)
  • 共同宣言はともかく,オバマ自体に当事者感覚がないことが明確になったことが周辺国から足下見られる自体を招いていることが問題。(男性、50代、企業経営者・幹部)
  • オバマ大統領が来日して一緒に話せたことの意味は大きいと思うも、明確な良い結果が 出たかどうかは極めて疑問。(男性、60代、企業経営者・幹部)
  • 日米間の絆を深めた。とくに安全保障面で尖閣諸島が日米安全保障条約の対象範囲内であることを明確にしたことは中国への牽制面で効果があったと考える。(男性、70代、金融関係団体のOB)
  • オバマ大統領が安全保障問題で、安倍政権が狙う集団的自衛権の検討を支持するなどしたため。中国との間で生産的かつ建設的な関係を築くことも求められており、安倍政権がそういう姿勢をみせるかかが課題だ。(男性、70代、NPO・NGO関係者)
  • 尖閣諸島を名指しで安全保証の範囲に入ることを大統領が明言したことからです。 TPPについて、首脳二人による大幅な進展が見られなかったのは残念です。(男性、60代、自営業)
  • 日本を含むアジアへのコミットメントを再確認できた。(男性、50代、会社員)
  • 安倍政権が目的としていた点をどこまで達成したのかという点でみれば、尖閣を日米安全保障条約の対象と認めたことは大きかったのではないか(私個人としては、安保の対象としたことに価値を見出していないが)。 TPPについては目的を達成しているとは言い難い。(女性、50代、学者・研究者)
  • 尖閣諸島への日米安保の適用が明文化されたこと。(男性、60代、定年退職者)
  • 現在の外交上の課題は、対中国と考えるが、今回の行動で、米国の協力の下、強いメッセージが出せたと判断する(男性、70代、NPO・NGO関係者)
  • TPPはいささかなりとも前進した。(男性、70代、学者・研究者)
  • 安全保障の面で成果があったが、TPPについては今後の展開を見る必要がある。(男性、60代、各団体関係者)
  • TPP合意への筋道をつけたことは成果と思う。 また日米同盟の強固さが東アジアの安全保障の基盤であることを 両国が再確認したことも成果であると思う。(男性、30代、会社員)
  • 米大統領より、尖閣諸島が日米安保の対象となると明言されたこと。(男性、60代、無職)
  • TPPの拙速な合意を避けたこと(男性、30代、各団体関係者)
  • 共同声明のなかで尖閣が明記され, 尖閣諸島に対するいかなる...と言う一文が入ったことは評価出来るのでは。(女性、40代、メディア関係者)
  • 尖閣諸島が日米安保条約の対象であることの明言は中国に対して一定の圧力になったと評価するが、今の米国が有事に軍事行動を起こすかどうかは怪しい。「言うだけオバマ」の感がある。 TPPはもっと強気にまとめる方が良い。例えば、米国安全基準のまま輸入を認めるが、数量は保証しない。数量は米国の自動車メーカーの自助努力とする等。豚肉などはTPP全体のメリットの中から補助金を回すなど、金勘定で解決すれば良い。(男性、60代、自由業)
  • 尖閣の安保適用や集団的自衛権に関してはこれまで通りなんだろうが(アーミテージが石破自民党幹事長に「焦るな」と言った真意は図りかねるが)、安心"感"を得ることができたと思う(男性、30代、メディア関係者)
  • 尖閣諸島に関してのコメントをもらえた意味で日米同盟を再確認したといえる。ただ、TPPを盛り込めなかったことは残念ではあるが、時間をかけて審議・交渉すべきものであることから、日程ありきで結論を急がなかったことは評価できる。(男性、50代、企業経営者・幹部)
  • 日米安全保障条約を再確認し、安全保障には尖閣諸島も入っていることを確認できたので、主な目的を達成したように思われる。(男性、40代、学者・研究者)
  • 尖閣の問題につき日米安保条約の対象となる旨明言があった。(男性、50代、企業経営者・幹部)
  • 尖閣への日米安保条約適用の明言があったため。(男性、40代、メディア関係者)


【どちらともいえない】

  • 米国内の苦しい事情-世界間でイニシアティヴを発揮しづらくなっている。-もあり、日本にいつもより譲歩した 内容が盛り込まれたと思われ、比較的内容が良かったが、訪問期間内に都知事が北京を訪問したり、麻生大臣がオバマに取りまとめる力ないといなくなった途端言うように、国内政治自体はあいかわらずのKY状態で、 センスがなく、これらの動きは米国にも筒抜けで、信頼をアップする結果にはならなかった。(男性、40代、NPO・NGO関係者)
  • 日米関係強化が日中関係にどのようなインパクトを与えるのか、それをどこまで見込んでの今回の共同宣言なのか不明。(男性、50代、会社員)
  • TPPをめぐる協議内容が明らかになっていないから(男性、50代、メディア関係者)
  • 日米同盟の意義の再確認、安保条約に尖閣諸島が含まれるのが明記されたのは安部政権にとって一見すると成果のようだが、国民や東アジア関係にとってプラスとはいえない。尖閣諸島の話題は中国を刺激し、緊張を高める。 TPPでの考えの違いが浮き彫りになった。(女性、20代、メディア関係者)
  • TPPについて、どこまで日米で話が進んだのか、いま一つ判然としない。尖閣諸島については、日米安保条約の対象としたが、「日本の施政権下にあるので」という本来の米側の言い方と変わっていない。あえて評価するとすれば、日米安保の対象ということを大統領の口から言ったことだろう。(男性、50代、メディア幹部)
  • あらかじめ想定された結果になったから。(男性、70代、学者・研究者)
  • TPP交渉で一定の合意が得られなかったこと70代、無職)
  • 行われたのは 基本的にstatus quoの確認であり 一方でオバマ大統領は 韓国にも中国にも配慮した発言を行っており 喧伝されているほどプロ日本のスタンスを米国が本音で示しているとは思えない(女性、50代、学者・研究者)
  • 日韓問題についてのコミットメントがなされていない。 TPPでの進展が見られない。 オバマ大統領の外交姿勢で尖閣列島を明言して事だけが目立った。(男性、60代、企業経営者・幹部)
  • TPPに関して目に見える成果を残さなかった。(男性、60代、企業経営者・幹部)
  • 大きな意味での友好ははかれたと思う。(男性、60代、自営業)
  • 今までの方針を再確認するにとどまった。TPPについては合意に至らなかった。(大筋合意はまやかしだと思う)(男性、80代以上、自営業)
  • 尖閣諸島の言質があったが、その身代わりになるものが不明確であった。(男性、50代、会社員)
  • オバマ米大統領が日本を軽視しているという姿勢は、銀座で寿司を食べながら安倍首相とオバマ氏の支持率をちらつかせて「TPPで妥協してほしい」と営業にかけてきた会話の内容からしても明らかではないか。オバマ氏の頭の中には米上院議会民主党トップの院内総務ハリー・リード氏にTPP交渉に不可欠な「貿易促進」権限を大統領に与える票さえも投じないと国政カードを切られている。中間選挙を勝ち抜くには経済の営業マンになるしかなかったということだ。 安全保障問題においては、オバマ米大統領にとっては北朝鮮は暴君の指揮する赤子の国で、日本も韓国も含め、アジア歴訪の目的はただ一つ中国だ。中国紙はオバマ氏が訪日しようが訪韓しようが野方図だったが、マレーシアから渡ったフィリピンで軍事協定を交わして米国の傘を拡げて初めて脅威を覚えたと報じている。つまりはそういうことだ。米国にとって、日本は対中国を見据えたアジア諸国の一つにしか見えていない。(女性、30代、市民ライター)
  • 中国、韓国に配慮していることが全く分からない共同宣言となったため。(男性、40代、企業経営者・幹部)
  • 安倍政権は、TPPに関しては前進し、尖閣諸島への一定のコミットメントをアメリカから得た。 ただ、アメリカは、政権の対中韓への姿勢に関しては支持していないし、 首相及び閣僚の歴史認識への懸念は持っている。 ある部分では前進があったものの、その他成果と呼べるものはないと感じる。(男性、20代、フリーター)
  • 価値判断ができる情報が不十分(男性、70代、年金生活者)


【どちらかといえば成果はなかったと思う】

  • 尖閣問題はじめ北東アジアの安全保障に関しては、これまでの米政府の方針を追認したのにとどまった。共同声明に明記されることを、どこまで中国は重視しているのだろうか。「新型大国関係」に比べ、新たなアイデアが感じられない。  TPPは日米とも準備不足。首脳会談をヤマ場にするなら、もっと周到に2国間ならびにそれぞれの国内の利害関係を調整するべきだったのではないか。(男性、50代、メディア関係者)
  • 日米安保に関し、敢えて言及する必要のない「尖閣」の文言を盛り込んだことは、日中間の関係改善に毎夏と判断した。 また、日米間の関係ではこの件が日本から要望したものであることは明らかで、この点他の諸懸案(TPP等)では譲歩を求められる惧れがあり、総じてマイナス。(男性、50代、無職)
  • 尖閣諸島の件で、オバマ大統領が踏み込んだ"日本支援"の発言をしたのに対して、日本側はオバマが中間選挙で必要なTPP合意に同意しなかった。安倍内閣のアジアの安定に積極的二寄与しようとしないでない姿勢に疑問を持つオバマ大統領の気持ちはさらに離れていくだろう。(男性、70代、各団体関係者)
  • 日中韓、とりわけ日中対立や、TPPなどをめぐり、日米の認識ギャップを埋めきれず、信頼関係を再構築できたとは言いかねるから。(男性、50代、メディア幹部)
  • お互いの今の立場が異なりすぎている。日本からすれば中国に対する警告が必要なのに対し米国はTPPでの自国保護が優先していた。(男性、60代、無職)
  • 体裁は少し整えたように見えるが、具体的な成果が明確に示せなかった。(男性、60代、会社員)
  • ホストの内閣が言うことは「我田引水」の内容ばかり。 安倍の言うことなど信用できないから。 オバマももっと歯に衣着せずに厳しいことを言うべきだ。 友好国の政治が良くなる事が外交の本分ではないのかと思う。(男性、70代、無職)
  • ほとんどが既にマスコミによって報道されつくされていた事柄。が、TPPについて曖昧な表現であり一部マスコミの言うとおりヤミ妥結が付いた印象です。集団保障についてはアメリカ側は検討している事を支持する。との表現で、内容には触れていない。安倍政権の思い通りなのか、軍事力の負担あるいは自衛隊による肩代わりや、費用の一層の負担を意味しているのか不明、態々国賓待遇で訪日して貰い共同声明と言う形にしたのは安倍首相のスタンドプレイの様がしてならない。(男性、70代、年金・アルバイト)
  • いい加減、アメリカ一辺倒を止めて、平和憲法の基で日本独自の対応を考えた方がいいと考える。 ・ただ、日本には軸がない。独自と行っても考えられないだろう。それは原発事故ではないが責任を 曖昧にするから。靖国の問題もその一旦と考える。理不尽なところもあるが、東京裁判を受け入れた のだから、そこからスタートすべきと考える。戦時中子供だった人達の感情で国を危険にしないで ほしい。 ・その意味で、9条がある限り世界からは日本を安心して見ていられると思う。解釈で曲げるのは 信用を失うだけで、良いことはない。 ・今回、尖閣を守る、集団的自衛権は歓迎と、TPPと取引したのかわからないが、アメリカにいいように 操られている感じ。アメリカは中国とは戦争をしないし、戦争して火だるまになるのはアメリカではなく 日本。よい結果ではないと思います。(男性、50代、会社員)
  • TPPが主題の一つに思いましたが、守秘義務の範囲かもしれませんが、今回も到達点が見えないままでした。(女性、50代、企業経営者・幹部)
  • 安倍政権は米大統領が尖閣諸島を安保条約の適用範囲と明言したことを最大の成果としているが、 施政権のある日本領土を守るのは条約上の義務。領有権について触れない、といっているのだから 当たり前のことを言ったにすぎない。むしろ読売新聞が「実質合意」と報じているTPP交渉で譲歩 した可能性大だから。(男性、70代、退職者(元メディア幹部))
  • 日米どちらにとってもそんなに楽な時期ではないので、お互いせいぜいがんばったというところではないかと思う。安部さんは表に出る支持率が高いからオバマさんより強い立場とはとても言えない。本人はそう思っているかもしれないが。本当はオバマさん以上にはっきりした成果が必要なのに、わかっているのかな?(女性、70代、年金生活者)
  • 結局TPPはアメリカに譲歩し、尖閣を守ると言ってもらう事と引き換えに裏ではすっかり話ができていたのではと思う(女性、70代)
  • TPPで妥結が得られなかった。亜米利加は本気だということ。(男性、50代、地方議員)
  • 今回の訪日は、米国、日本、中国どの国においても大きな意味をなしえなかった。 オバマ大統領にとっての外交ポイントは少なく、米国主導の国際秩序の安定のため日中両国、韓国にくぎを刺すだけにすぎず、米国ないにおいても強い関心を得られなかったように思える。 特に日本の安倍政権にとっては安全保障上の国内向けの宣伝になったかもしれないが、根本的な解決や事態の鎮静化には向かう兆しが少ないように思える。安倍総理の言う普通の国にするという姿勢は、現在の日本に必要な側面もあれば行き過ぎた側面もあるのは確かであり、日本と言う国家を維持する上での中長期的な展望を望める結果ではなかったように思える。特に国内の報道で尖閣列島が日米同盟の対象であるということは以前からも明確にされている点であり、とりわけ新しい発言や方向性は得られなかったように思える。(男性、20代、学者・研究者)


【成果はなかったと思う】

  • 国内向けに成果があったように報道しているだけ。日米安保については、米国は現状維持の認識であり、大きな進展はなかった。(男性、50代、会社員)
  • 今の時点では、成果はない。 今年の年内に向けて、オバマ大統領の議会対策の成否で、 日米関係において成果が判明する。(男性、70代、戦略構築プランナー・グローバルマーケティングプロデューサ)
  • 目新しいことが特になかった。(男性、30代、NPO・NGO関係者)
  • この度の訪日で期待された成果は、TPP交渉を有利に展開することにあったと思うが、そもそも、日本自体がTPPに参画する論理的な目的明確にせず、農業者団体と経団連の板挟みの中、国益よりも自らの利益に走る政治家たちに「成果」を求めること自体期待できなかった。 大切なことは、「農業」という分野を「産業」と位置づけるのか、「伝統・文化」と位置づけるのかを明確に世界に説明しないと、諸外国には非常にわかりづらいことになっているのではないかという感想を持つ。 私は「農業」を日本の「基幹産業」であると位置づけ、他の経済団体と共同歩調を取り、国論を一つにまとめ上げたうえで世界と交渉することが大切だと考えている。 これは「農家を守る」という概念を覆すものであり、現政権の支持基盤を揺るがすことになるが、TPP交渉を継続するならば、相当のリスクを負いながらも、日本の農業は「基幹産業」であることを、世界に知らしめる覚悟が必要だったと思う。 その覚悟をせず、オバマの決断に下駄を預けたような形になったことは、TPP一つをとっても、成果があったとは言い難い。(男性、50代、自営業)
  • TPP未解決、尖閣問題も従来どおり。集団的自衛権も。靖国参拝や慰安婦問題な相互不信問題に触れず、相互信頼感改善はゼロ、(男性、80代以上、無職)
  • TPP交渉が米国の要求通りになった以外はなにもない。(男性、60代、会社員)
  • 米国は日本を信頼していないから(男性、70代、年金生活者)
  • 今までとなんの変化もなく、信頼関係が良くなったとも思えない。(男性、50代、無職)
  • 尖閣諸島へ安保が適用されるとずっとアメリカは言ってきているので、特別な成果とは言えない。 日本の集団的自衛権についてアメリカが支持したとしても、これは日本国民がどうするかの問題である。(女性、60代、NPO・NGO関係者)
  • オバマが安倍の靖国参拝に象徴される国家主義傾斜に心を許していないことが、当の安倍にはわかっていない。そのゆえに、「同床異夢」の累積に終わったと考える。
  • マスコミの報道ぶりからそのように思わざるを得ない(男性、40代、自営業)
  • 日米の不信感があきらかになった(男性、60代、企業経営者・幹部)
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