1月12日から2日間、インドのニューデリーにおいてアメリカ・外交問題評議会(CFR)が主催し、世界23カ国のシンクタンクが参加する国際シンクタンク会議「カウンシル・オブ・カウンシルズ(CoC)」の地域会合が開催され、日本を代表して言論NPO代表の工藤が参加しました。
今回の会議は外交問題評議会(CFR)およびインドのシンクタンクであるオブザーバー・リサーチ・ファンデーション(ORF)の共催で実施され、アジアの核問題、南・西アジアの安全保障及び地政学的課題、インド太平洋のパーワー・ダイナミクス、インターネットガバナンス、気候変動、多国間貿易システムなどの全世界的問題やトピックについて世界23カ国のトップシンクタンクの代表者らがこれらの国際課題について真剣かつ活発な議論が行われました。工藤は、初日の会議でインド太平洋におけるパワーシフトに関して、この地域におけるガバナンスの欠如に起因するものであり、この課題には政府だけではなく民間も取り組むべきであると指摘しました。2日目の会議では、インターネットガバナンスや国際貿易のセッションについて、サイバー空間の国際的管理やTPP・FTAの将来について厳しく切り込み、その後活発な議論が行われました。
また、会議後の夕食会にてインド外務次官のNavtej Singh Sarna氏が世界的課題に対するシンクタンクと市民社会の在り方について講演を行うなど様々なグローバル・イシューについて各団体の研究者・有識者が横断的につながりながら課題解決に寄与することで一致しました。
このカウンシル・オブ・カウンシルズ(CoC)の取り組みは今後も年次総会や地域会合、およびオンラインの場を通して、継続して喫緊の国際問題について意見交換と対話を行うことで合意し、2日間にわたる会議の幕を閉じました。
工藤は14日以降もニューデリー内の主要シンクタンクや大学を訪問し、講演や意見交換を進めながら、言論NPOが行う民間外交や政策論議について紹介を行う予定です。今後もアジアの安定と信頼醸成にむけて、北東アジアだけではなく東南アジアやインドの識者・専門家とも連携しながら広く民間外交を展開していきますので、今後もご注目ください。