日中韓3カ国、有識者調査結果 ~日中韓の有識者は「安倍談話」をどう見たか~

2015年8月25日

「安倍談話」に関するアンケート結果 記述回答

「安倍談話」について、日本では評価が拮抗している。中国では「評価していない」が5割を超えたが、「評価している」も2割程度存在している。韓国では、「評価していない」が8割を超えた

「評価している」と回答した人の理由

  • 歴史認識の見解を初めて公式に記録された(男、50代、企業経営者・幹部)
  • 過去の談話を継承し、戦後の関係諸国への感謝を示し、未来について日本の決意を表明している。 米国との事前調整があったと思われ、各国首脳からもそれなりの賛意を得ている(男、70代、その他 (具体的に))
  • バランスよく、心を打つ内容。中国などの被害者への配慮と、彼らに寛容を巧みに説いている。(男、60代、学者・研究者)
  • 何を言ってもいちゃもんをつけてくる中韓に 気遣いながらも通すべき筋は通したのではないか!(男、70代、企業経営者・幹部)
  • 過去の歴史についての評価が納得いくものであること。 とくに、日本の政策が誤っていたことが明確に出ていること。 今回の談話は対外的な関係から大きな注目を受けていたが、同時に、国内の犠牲者にあの戦争の責任を明確にする必要があると考えていたが、その点で首肯できるものであった。 なかでも、「断腸の思いを禁じ得ない」の段落は胸を打つものであった。(男、70代、その他 (具体的に))
  • 中韓のみならず欧米東南アジア向けの論旨であり、20世紀の時間軸で歴史を想起し、戦争への道のりの反省と平和への貢献の覚悟を表した。 戦争で苦難を得た人々の思いを日本人が歴史と向き合い心に留めることの必要も国民へ呼びかけている。 過去の談話で国論が混乱した側面をまとめてゆく道筋の一助として評価する。 国民感情もくみ取ったものであった。(男、60代、会社員)
  • 国内、海外からの反響を考慮して、よくよく考えた文章だと思った 結局、全ての人を満足させる談話を作ることは無理なのだから、安倍首相の基本スタンスで許す範囲で譲ったのではないでしょうか?(男、50代、会社員)
  • 必要な要素は含まれており、ギリギリ国内の声にも配慮している。 何より将来に向けて大事なことを発信をしている。(男、60代、企業経営者・幹部)
  • 4つのkey wordsをいれて 未来志向とした。(男、70代、企業経営者・幹部)
  • 21世紀構想懇談会の報告を踏まえた内容であり、歴史を整理しそれに対する認識を明らかにして国内外の反応を配慮した丁寧なメッセージになっている。(男、50代、メディア幹部)
  • 過去を過去として受け止めつつ、未来志向の談話を発表するという狭い平均台をアクロバチックに渡りきったので。(男、40代、会社員)
  • 歴史認識を示した(男、50代、企業経営者・幹部)
  • 戦争を引き起こした過去への反省と、それに立脚して世界の平和と発展に貢献する国づくりを、バランスよく述べている。(男、60代、各団体関係者)
  • 日本の政権が歴史修正主義を取らないことを明示すると同時に、戦争に関与しえなかった世代に謝罪の責任がないことを示唆したことを評価する。(男、60代、企業経営者・幹部)
  • 日本語英語訳双方を熟読しました。大変よくできていると思います。 国家の最大の目的は国民の生命と財産を守ることです。今、世界は第二次大戦終結以来 未曽有の危機に直面していると思います。 テロの脅威による無差別な殺戮、ロシアや中国のような無謀な拡張主義、北朝鮮などのような ならず者国家などなどと数え上げれば枚挙のいとまがないほどの危機の中に我々は生きています。 安倍さんの談話で最も注視すべき点は今までのような謝罪の繰り返しを子や孫の世代に背負わせる ことはしてはいけないと明言したことです。どうして反対したり批判する人たちは自分たちの意見も言わず 無責任に批判だけするのでしょうか。(男、60代、自営業)
  • 非常にバランスがとれていた(男、40代、メディア関係者)
  • 当初の考えを、政治状況の変化に伴い、変更したかと思われるが、言うべきことは言っているため。(男、60代、企業経営者・幹部)
  • 今までの内閣のポジションを全て引き継ぐとし、過去の過ちを繰り返すべきでないと明確にしながら、未来に向けた在り方に関する日本の姿勢を示したから(男、40代、各団体関係者)
  • 内容的には、もっと強く出ても良いかと思うが、外交面や日本の置かれている現状からすると諸国への配慮がなされている。更に何時までも謝罪の心は持ち続けても、国として教訓にするが、子孫にこのような状態で引き継ぐことはしたくないと明確に訴えたことである。何処かの国の大統領の言う1000年の恨みへのけじめでもある。これを契機に国連の敗戦国の指名を削除願いたい。 植民地の定義に関して、欧米の植民地と日本の植民地との違いを今後明確にするべきである。(男、70代、その他 (具体的に))
  • 歴史を直視し、そこから、教訓を得て、未来思考の考えを、展開しているから。
  • バランスのとれた内容である。(男、50代、企業経営者・幹部)
  • これまでの経緯が整理されており、また未来に向けた内容であり評価できる。(男、60代、学者・研究者)
  • 内外のマスコミの期待にもかかわらず政治問題化することを避け、中韓両国との関係改善路線を継続可能にした。現在何が最も重要かという政次官としての判断と米国および両国に対する事前の根回し(?)もうまくいったのでは。(男、70代、企業経営者・幹部)
  • 過去の経過と、将来の在り方について内閣総理大臣として談話、考えを発表すること、また内容的にも一応評価できるものと考えます。(男、70代、NPO・NGO関係者)
  • 国としてのスタンスを明確にしたから。(女、50代、各団体関係者)
  • 各方面の意見に万遍なく注意を払っているから(男、60代、企業経営者・幹部)
  • 1. 「お詫び」に区切りをつけたこと。 2. 「侵略」と「植民地」とをチャイナやコリアに結びつけず、一般論として述べたこと。 3. 暗に「歴史を書き直している」のはチャイナ、コリアだと匂わしたこと。(英誌「エコノミスト」も8月15日号トップ記事で「How China rewrites the past to control the future」と報じています)(男、70代、各団体関係者)
  • 思想信条は別として、国益を考えた内容となるよう非常に工夫している。(男、50代、地方公務員)
  • これまでの経緯、隣国の立場、未来志向を総合的に網羅し、バランスある談話となっている。(男、70代、その他 (具体的に))
  • 首相個人の談話ではなく、閣議決定し、近隣諸国をはじめ、戦争の被害にあった捕虜も含めて言及し、戦後70周年談話として包括的で、過去を忘れることなく、未来志向の内容であったことが評価できる。(男、60代、各団体関係者)
  • 個人的には「お詫び」は必要無いと思っているが、保守派を押し切り中韓との関係に配慮した形としたことは評価に値する。(男、60代、その他 (具体的に))
  • 将来の子や孫に、謝り続ける宿命を負わせないとして、明確な区切りの意思を示した点は素晴らしいし、感動する。(男、50代、企業経営者・幹部)
  • 抑制的な内容を評価する。(男、70代、自営業)
  • 欧米で、歴史に反する日本軍国主義キャンペーンを続けてきた中国に対する、適切な反論となっている。(男、60代、学者・研究者)
  • 四方八方に配慮した上で、安倍首相自身の思いが出ている。(男、50代、地方議員)
  • 謝罪連鎖にピリオド(男、60代、会社員)
  •  安倍総理の談話を聞いて、大東亜の未来を見据えた素晴らしい談話だと思ったため。(男、50代、企業経営者・幹部)
  • 「あの戦争には何ら関わりのない、私たちの子や孫、そしてその先の世代の子どもたちに、謝罪を続ける宿命を背負わせてはなりません」と決意表明したため。 このような決意表明がないと、日本が再び戦争して戦勝国にならない限り、永遠に謝罪を続けなければならなくなる。そのような事態を回避し、「謝罪外交」からの脱却に道筋をつけることができると考える。(男、40代、地方議員)
  • 他の国との関係を考慮しつつ、今後日本は戦争に進むことはないであろうことを、キチンと宣言し我々の子孫の事も考慮した、未来指向の一方に片寄った談話となっていない点。(男、60代、その他 (具体的に))
  • 最終的に首相としてバランスに配慮した点。(男、50代、メディア幹部)
  • 過去と未来について、バランスよく語っている。常識的、論理的に眺めると、歴代の談話と比べて充実した内容であると感じる。(男、50代、メディア関係者)


「どちらかといえば評価している」と回答した人の理由

  • 事前にこれだけ注目され、準備されたものは、悪いはずはなく、賞賛とけなしの両方の意見がでないものになる。(男、70代、自営業)
  • 国の今後の方針を、敗戦を踏まえて、紛争を力の行使ではなく平和的に解決すると宣言したこと。(男、70代、自営業)
  • 中国の現況、民度の低い日本の昨今等を総合的に考えた妥協策と思います。 来年の憲法改正を見据えた態勢作りのためには、やむおえない判断と見ます。(男、80代以上、自営業)
  • こだわるべき所とこだわらなくても良い部分のバランスが今ひとつ。 中国が一定評価した事は一定の成果。(男、50代、企業経営者・幹部)
  • 難しいアジア外交に配慮が見え、好感度を上げたように感じたから。(男、40代、NPO・NGO関係者)
  • 間接話法ながら村山、小泉両談話を継承しているから。(男、80代以上、NPO・NGO関係者)
  • 一人称で語っている部分は少ないが、歴史の中で日本の立場を語っているので、評価できる。(男、60代、企業経営者・幹部)
  • 安倍首相の個人的価値観ではなくて国民のマジョリティの考え方を反映している。 但し結果として間接話法になっている点は説得力を失っている。(男、50代、企業経営者・幹部)
  • 未来に向けての日本の立場を訴えるメッセージになっていると思うから。これからの世代に謝罪を背負わせないという新たなメッセージは未来志向の国々には伝わるのではないか。(60代、NPO・NGO関係者)
  • 談話で言っている事と実際の言動が、ちぐはぐであるのを承知で言えば、一国の総理が戦時に及ぼしたさまざまな加害行為に対して、反省と謝罪の念を述べ、二度と繰り返してはならないと断言したことは、総理自らを規制するものですから、表現の主体が『私』でなく『私たち』となっていても、アジアや欧米の世界に公言した以上は、これからの日本の有り様と政治姿勢を規制します。(男、70代、その他 (具体的に))
  • バランスのとれた内容であった(男、60代 、NPO・NGO関係者)
  • 安倍首相は、戦後レジームの見直し、東京裁判否定、アジア太平洋戦争は自存自衛の戦争であって近隣国への軍事的侵略や植民地支配ではないと否定し、現在の日本国民一般の思いを正しく理解していない主張が多かった。ところが、今回の談話では、表面上は日本の植民地主義、侵略などを認め近隣国へ迷惑をかけたことを謝罪した。これは、各種の配慮があってのことであろうが、個人的信条を抑えて、戦後70年の首相談話として公表されたものであるので、評価できる。韓国や中国との首脳会談実現への配慮も感じられた。(男、70代、NPO・NGO関係者)
  • 360度からの視点を配慮した言葉使いや内容の言及であることが、読み取れるから。(女、40代、会社員)
  • 「我々の子や孫の世代(の子どもたち)に謝罪を続ける宿命を背負わせてはならない」と初めて言い切ったこと(男、60代、企業経営者・幹部)
  • 談話は、本来なら必要のないものと思うが、「戦後70年談話」として政治問題化してしまった以上、出す方が外交的にも得策だと思う。特定の問題に焦点を当てることがなく、バランスの取れた穏健な内容となっている。(男、60代、企業経営者・幹部)
  • 未来志向であったこと。(男、70代、その他 (具体的に))
  • 「安保法制」をめぐる誤算が作り出した妥協の産物化した感が強いが,置かれた状況を考えた時,安倍政権としてはギリギリまで譲歩した結果で,現状ではこれが精一杯かなと思う。(男、50代、学者・研究者)
  • 既存秩序に挑戦したことの誤りをはっきり言っていること。中国が同じ誤りを繰り返すことへの警鐘になっていること。(男、60代、学者・研究者)
  • 歴史認識を明確にするとともに過去を清算し,戦後の日本政府による国際貢献及び未来志向の姿勢を世界に示したから。(男、50代、国家公務員)
  • 国内、国際情勢を踏まえて、十分に吟味された談話で会った。 しかし、客観的表現が多く、リーダーとして主体的に語ることを避けていた印象がある。(男、60代、企業経営者・幹部)
  • もう一つ歯切れがよくない(男、80代以上、学生)
  • 常識と良識の範囲内に収まっているから。 懸念されていた極右的なたわ言で無かったから。(男、40代、企業経営者・幹部)
  • 安倍首相の個人的な好みが抑制されており、バランスが取れている点を評価する。(男、70代、企業経営者・幹部)
  • 決意、意気込み、信念といったものが欠けているから。(男、40代、企業経営者・幹部)
  • 冗長、主語が不明確等の批判もあるが、閣議決定したという事は色々な人の思惑に配慮せざるを得なかったという事。まずは4つのキーワードが入った点はよかった。個人的見解として思いを強く出すのか、ある程度オーソライズされたものを出すのかの違いがあった。この点を整理せず村山談話を継承しているか否かに固執するマスコミに浅はかさも感じた。 日露戦争に遡り話を始めているが、では日清戦争時の虐殺は・・・と突っ込まれやすい危うさのある構成であったかと感じた。一方謝罪を未来永劫続けるべきでないと釘を刺した点は評価する。(男、60代、各団体関係者)
  • 強硬路線に走る中、過去の過ちを認めたことは評価するが、行動が伴わない言論から信頼を得ることはできない。(女、30代、会社員)
  • 村山談話、小泉談話との継続性を確認したこと。+、未来に向かって、子孫に負荷を負わせてはならないことを表明したこと。→政府と国民が国際社会に平和追求と持続可能性の維持を約束したこと。(男、60代、学者・研究者)
  • 植民地支配とか侵略、反省とお詫びなどに触れ、米国、中国、韓国などの近隣諸国からも一定の理解を得た。(男、60代、各団体関係者)
  • バランスのとれた内容であったが、主語が曖昧であったり第三者的発言ととれる部分があった。自己の考えを抑えて全方位に配慮した結果、意に沿わない内容もありそのような言い回しになったものと思われる。(男、60代、地方議員)
  • お詫びをしたことと、将来の世代に責任はないとしたこと。そのためには自らが過去をキチンと総括しなければならないと思いますが。(男、60代)
  • 今回の談話に期待され含むべき必要十分条件、要件は網羅されている。しかも中韓の反論上手く対応できる記述ぶりになっている点は評価できる。また内容的にも、未来志向の良い内容となっている。問題は国内の方にあり、これからの普及作用が重要となる。まだ中韓の反論の様子見の段階だが、戦勝記念等に向け多様な手段、人を活用して発信すべきことが多くあると思う。(男、60代、学者・研究者)
  • 間接話法ながら、4つのキーワードを入れたこと(男、50代、会社員)
  • 侵略の主語がなかったり、直接自分の気持ちとしてお詫びを表明していないなどの欠陥があるが、すべての関係者・周辺国の評価を得ることが不可能な中で、最大公約数的にまとめた手腕を評価する。(男、50代、メディア関係者)
  • これまで表明してきた安倍首相の立場や見解に比べると、無難なものとなった。ただ反省とお詫びは、率直に書けばよかった。(男、60代、各団体関係者)
  • 全体としては評価できるが、他人事のように受け取られる表現がいくつか見られ、中韓から揚げ足をとられる恐れがある。(60代、学者・研究者)
  • 本人が言いたくなさそうだが、最後に大局を考え、「侵略」、「殖民支配」、「反省」、「お詫び」を表明。良かったと思う。(女、50代、メディア関係者)
  • 米国との関係が良好なので、この時期に先の大戦を大きな枠組みでとらえたのは良いことだ。しかし、東京裁判で作られた歴史観を踏襲するしかない現状で、何を訴えようとしたか明瞭にできなかった。しかし安倍さんの考えを知らしめ、日本の進路を描こうとしたことは一歩前進ということか?(男、60代、その他 (具体的に))
  • 評価していないというと、すべて否定していると捉えられるので。そうではないという意味での回答。(男、60代、その他 (具体的に))
  • いちおうキーワードはすべて入り、新たな項目として「感謝」「和解」も入れたのは、単純な繰り返しにならずにすんでいる。(男、40代、メディア関係者)
  • あり得る回答(男、50代、会社員)


「どちらともいえない」との回答した人の理由

  • お詫びの言葉は良かったが、言葉に誠意が感じられなかった。(男、60代、企業経営者・幹部)
  • 今後の活動次第だなと感じる。今後の活動の基盤が立憲主義であったり民主主義でもあるはずですが、安保法制成立段階の報道を断面的に見聞きすると、評価できない。集団的自衛権~積極的平和主義の賛成派と、pkoや難民対策での貢献を目指す派とのバランスをとらざるを得なかっか?『戦争を経験していない世代に謝罪を続ける宿命を負わせてはならない』という文脈と『歴史の教訓を深く胸に刻み』という文脈をどのように実現していくのか注目する必要がる。日本史の授業では近現代史の時間が極めて少なく、いまの授業内容では深く胸には刻めない。ワイゼッカーさんの「過去に目を閉ざすものは現在にも盲目となる」の言葉が気になる。また、新聞の論評にもある通り、お詫びに主語がなかったり、「歴史とは実に取り返しのつかない苛烈なもの」は他人事のような言い回しでNG。 企業であれば消費者からの指示は得られない。記者会見のやり取りで「先の大戦が侵略戦争であったかは、歴史家の議論にゆだねるべきだは」すでに侵略だったという研究結果になっているのでは?お詫びをしながら欧米の植民地政策にも反省をうながすような文脈があればよかった。(日経新聞記事大沼保昭さんと同意見です)危惧していたほど、軌道からはずれていなかったのが良かった。ウクライナへのロシア進行や南シナ海での中国の実行支配を批判したことは正しく、共感できた。(男、50代、会社員)
  • 今回の談話は官僚の作文的で少なくともマイナスにはならなかったと思うから。(男、60代、各団体関係者)
  • これまでの談話にあったキーワード(4語)を外すことを懸念していたが、曲がりなりにも全部書き込まれたのでほっとした。ただ、反省・謝罪の主語を示さないなど、中国・韓国の非難を誘発しかねない構成になっている点が気がかり(政府による公式翻訳バージョンでは、主語が示されているそうだが)。(男、60代、企業経営者・幹部)
  • 全体としては悪くはないが、首相自身の気持ちが伝わってこない。隣国に「おわび」の気持ちが伝わったか疑問。(60代、自営業)
  • 子孫の代にお詫びをさせたくないのなら、主体的なお詫びは欲しかった。(男、50代、学者・研究者)
  • 4つのキーワードを盛り込んだ内容ではあったが、今迄の経緯を説明しただけで、主語がない。今の政府や安部首相、ひいては国民が、謝罪や反省の念を持っているとは、伝わらない。 ただし、将来的な国としての在り方を示したことは、理解できる。(男、40代、その他 (具体的に))
  • 冗長過ぎて主体的メッセージが伝わらない(男、60代、企業経営者・幹部)
  • 内容は予想通りだが、そもそもどうしてこんなものが必要になったのか、検証が必要では?戦後10年とかならば分かるが、あるいは、戦後50年の談話くらいまでが辛うじて意義が認められるものであり、60年談話とか70年談話とかは無意味だったのではないか?そもそも、より一層、日韓、日中関係がこんがらがったものになったのは、あの芝居がかった小泉靖国参拝から始まったものであり、そのことが如何に我が国の利益を毀損しているのか、明らかにして欲しい。(男、60代、NPO・NGO関係者)
  • 戦前の日本は、植民地支配や侵略行為に積極的に手を染めていったと理解しているが、そうした過去の「恥部」をあえてぼかしているように感じた。戦時中の加害行為に関する言及も不十分で、自国民の被害に触れたくだりに比べ物足りなさは否めない。ただ、全体を通して読めば、戦争の惨禍を繰り返さないと誓った日本人の心情に沿っているのではないかとも思う。これが保守政治家の限界なのだろう。(男、40代、メディア関係者)
  • 内外のあらゆる勢力に対してバランスをとっただけの内容で、総理としての決意が感じられない。(男、50代、メディア幹部)
  • 意味が不明瞭な部分が多々見られた。戦争責任について、首相本人の明確な謝罪が欠けていた。天皇の戦争責任についても触れるべきだった。ただ、談話に実際の行動が伴わなければならないため、談話のみの評価はあまり意味がないと考える。(男、30代、学者・研究者)
  • 過去の 談話に触れた謝罪の主語が曖昧、 隣国に批判の余地を与えた(女、40代、メディア関係者)
  • 内閣支持率低下に伴い、結果として過去の談話をある程度踏襲せざるを得なくなり、中途半端なものとなり、安倍首相のスタンスを不明確にした。(男、50代、会社員)
  • 特にこれまでの談話と異なることがないこと(男、60代、企業経営者・幹部)
  • 総花的、主体性にかけ、誠実さを感じない。(男、40代、メディア関係者)
  • 今回の談話では「お詫び」が引用されているだけだが、首相として「お詫び」は継承すべきであると考えているから。(男、20代、学生)


「どちらかといえば評価していない」と回答した人の理由

  • 1.「植民地支配」等の主語がなく曖昧。 2.日露戦争への言及は必要なかったのでは。 3.韓国の植民地化に触れていない(日露戦争の次に第一次大戦がきて、不自然にスルーした形)。 4.「謝罪を続ける宿命を背負わせてはならない」は、歴史問題の幕引きを図っていると受け取られても仕方ないのでは。 5.「謙虚な気持ちで、過去を受け継ぎ、未来へと引き渡す責任がある」は、あたかも「自虐史観に基づいて過去を断罪するような独善は許さない」(皇太子殿下が記者会見(2/27)で言及された『謙虚に過去を振り返る・・・』とは逆の意味)と言っているかのように聞こえる。(男、40代、国家公務員)
  • 日本の代表者として自分がどう考え、どうコミットしているのかが見えない、というか巧みに(小賢しく) 逃げていると思う。英文ではさすがに「I」を主語とし使っているところも、日本語では「私」を主語としていない。日本国民にこそ「私」はこう考えると訴えかけることができないのはなぜだろう。(男、70代、その他 (具体的に))
  • 相対的に真剣さが伝わってこない。安倍総理としての謝罪の認識が伝わっていない。過去の歴史の教訓を・・・・と言いながら憲法無視の安保法改悪との整合性に欠けている。真面目さに欠ける唯の談話になっている。(男、70代、その他 (具体的に))
  • 村山•河野談話の否定という最悪の事態は回避でき、4つのキーワードを入れることで米政権をある程度満足させることが出来たが、韓国、中国との根本的な歴史和解につながるような重要な要素は無かった。(女、50代、学者・研究者)
  • 大東亜共栄圏の名の下にアジア全域に破壊と死をもたらしたことは事実。事実を心情で包んでいる。事実をデータで向き合わない為に物事を曖昧にしている。事実、「日本の戦没者230万人(戦死者90万、病死・餓死140万人)に対してアジア全域の死者2000万人以上」「兵站を無視した現地調達が食糧危機を引き起し餓死を蔓延、例えば仏領インドシナ(コメ輸出国)で200万人以上の餓死者」「中国における中央儲備(ちょび)銀行券の発行とそれ以外の国での軍票・南発券の乱発が占領地の経済を破壊、例えば終戦時のインドネシアの物価は1800倍に沸騰」。戦争・占領は兵器による以上に経済・食糧の破綻が各国の市民を困窮させ殺している。これらデータを安倍総理や周辺政治家は理解しているだろうか、データを考えれば考えるほど「そしてその先の世代の子どもたちに、謝罪を続ける宿命を背負わせてはなりません」とか「いつまで謝り続けるのか」と安易に口に出せないところである。これでは歴史認識と重なって繰り返しの反発が起こることになる。(男、70代、その他 (具体的に))
  • 周りの全てに配慮したため70年にあたり何を言いたいのか判らない。 従来の歴代内閣が示した姿勢を引き継いで行くことを示したののでマイナス点は避けられたが、この機に 積極的に打ち出すプラス点はない。 また謝罪を若い世代に負わせないと云っているのはマイナスである。 歴史の事実は時代を超え伝えられその責任は負わねばならないと考える。(男、80代以上、その他 (具体的に))
  • Abe's speech began by seeking to place Japan's colonial rule and wartime aggression within the context of global history. Abe explained that Japan was pushed into colonial aggression and war in Asia because of its need to respond to the threatening colonial practices of the West in the late 19th century, and the protectionist economic blocs established by Western powers in the early 20th century. While there is some force to this depiction of history, it is a one-sided narrative that portrays Japan as the victim rather than the aggressor. It is disappointing that Abe did not address historical Japanese attitudes of superiority towards their Asian neighbours, attitudes that Japan's leaders used to legitimise their path to colonialism and war.(男、30代、学者・研究者)
  • 長たらしい談話は国民には分かりにくくかつ自分の率直な言葉として国民に訴える感情が伝わらない。 天皇陛下の記念日のお言葉と対比すると空虚(男、70代、企業経営者・幹部)
  • 謝罪の意味を理解していない。ドイツは何故、敵国条項からの束縛を解きほどいたかの考察が必要。というか、属国のままいる方が良いと考えているのだろうけど。(男、50代、自営業)
  • 加害の事実の踏み込みを避け、加害者の当事国のトップとしての責任が感じられない。(男、50代、メディア幹部)
  • 村山談話を払拭できなかったため(男、50代、メディア幹部)
  • 戦前回帰の国家主義者として、自らの真意をごまかし、国際的受けねらいで、心がこもっていない。(男、60代、その他 (具体的に))
  • 戦後70年で出す談話は中韓だけでなく米国など同盟国をはじめ国際社会が注目していた。国際社会における日本の評価、国益も左右する重大なものだが、安倍晋三首相は自らの信念を優先するため全体として、右往左往した印象が否めない。「おわび」をあえて間接的表現とするなど中途半端。戦後80年に、同様なことが起きないよう中韓に付け入る隙を与えない明確な謝罪を表明すべきだった。(男、50代、メディア幹部)
  • 内容が世論を反映して「軟化」したことは談話自体の意味を別にしてよかったと思う。それ以外は、中身が首相本人の意志を反映しているとは思えず、有識者懇談会を実施してまで出したかった意義が全く分からない。大いなる無駄ではなかったか。(男、50代、NPO・NGO関係者)
  • 聞いていたときなにか違和感がぬぐえませんでした。他人事のように話していて 主語がなくいつもの口先だけの国会答弁と同じでいっていることと考えていることの違いが よくわかりました。(男、70代、企業経営者・幹部)
  • 未来を向いた内容が盛り込まれているのは良いが、自らが政府を代表した反省やお詫びをのべていない。「あの戦争には何ら関わりのない、私たちの子や孫、そしてその先の世代の子どもたちに、謝罪を続ける宿命を背負わせてはなりません。」という言葉は、「あの戦争には何ら関わりのない私には、謝罪を続ける意思はありません。」という本音が隠れている。(男、50代、会社員)
  • 村山談話を継承したため。(男、50代、会社員)
  • 戦後70年の安倍談話では「あの戦争には何ら関わりのない私たちの子や孫、その先の世代の子どもたちに、謝罪を続ける宿命を背負わせてはならない」という内容が盛り込まれていた。記者会見をリアルタイムで観ていたらドイツ終戦40周年記念のリヒャルト・フォン・ヴァイツゼッカー大統領演説を引用して「重なるものがある」と質疑した記者がいた。だが、「戦後のドイツ人は『自分が手を下したわけではないにせよ、ドイツ人である限り、ドイツの歴史から抜け出すことはできない』ことを自覚し、歴史の陰の部分について学び、事実を若い世代に伝えていく責任を強く意識している。」とドイツ在住で長年日独戦後比較研究に取り組んできたフリージャーナリストの熊谷徹氏は指摘している。この点で安倍談話で示された日本の敗戦史に対する姿勢とドイツのそれとは明確に異なるというのが実相だからだ。 なにより、中韓の反応を見れば明らかだろう。政府公式見解でも「日本は歴史に対し、謝罪したと過去形を用いている。」すなわち、もう済んだことだと無責任な姿勢を示していると指摘されている。これは被害者であれば絶対に忘れない痛みの経験をいくら真摯に謝罪して貫徹しているドイツであっても、何か欧州各国が今起きているテロなどの被害経験を味わうと、許容してきた過去の歴史の被害感情がたちどころに蘇り、事あるごとに痛みが吹き出てくるという事実を見ても明らかだ。 かつて満州で少年時代を送り、俳優として生きて齢を重ねた人間が、今なお自身も戦争の傷跡を自らの体に受けていても訪中すると、30代や40代の熟年層に「日本は中国を侵略し、女性たちを性奴隷にした」と日本政府という国家ではなく、個人である一市民の日本の俳優を未だに責め立てるのがなによりの歴史教育の禍根を残す違いとしても表れている。(女、30代、自営業)
  • 村山談話のキーワードをちりばめ、継承した格好を装っており、極端な悪影響を回避したものの、「侵略」も「おわび」も主語が曖昧で、本音を隠した印象を否めず、期待された中国、韓国との関係改善に向けて、明確な足掛かりになったようには思えない。(男、60代、メディア幹部)
  • 過去の村山談話などをベースにまとめただけの談話を出すくらいならば、出さない方がましである。気持ちがこもっていないところを見透かされた中韓の批判を浴びている。(男、80代以上、その他 (具体的に))
  • 戦後70年ということを、「戦後70年談話」として世界に発信する妥当性が自然な感情として受け止められない。(女、60代、その他 (具体的に))
  • 過去の首相談話を引用した第三者的な言い回しに終始している。(男、60代、各団体関係者)
  • 実行のある具体的な内容が乏しい。(女、60代、自営業)
  • 評価すべきプラスのポイントがあまりなかった。 政治的な影響力はかなり小さいのではないか。 そもそも評価できる談話とは何だろうか。 評価できるような内容でないことは、平凡だったということでもある。(男、20代、学生)
  • 4つのキーワードが含まれているものの、文章自体は曖昧さが残ったまま、立場によって様々な解釈ができる談話になっている。 改めて、今回の談話とアメリカ議会での演説を比較してみた。アメリカ議会では「親愛なる、友人の皆さん、日本国と、日本国民を代表し、先の戦争に斃れた米国の人々の魂に、深い一礼をささげます。とこしえの、哀悼をささげます。」と述べたが、今回の談話には、このような文言は一切ない。アジア諸国を軽視しているとしか思えない。非常に残念でたまらない。(男、20代、会社員)
  • 本人は、周囲のいろいろな意見を尊重した最大公約数の談話を出したということになるのだろうが、結局、談話の目的が不明確になって、何を何のために行っているのか不明確になってしまっている。(男、50代、学者・研究者)
  • ・様々な方面に配慮した、妥協と本音が交錯する談話になっている。 ・反省やお詫びを、引用の形で述べつつ、主語をあいまいにした文体が気になる。 ・戦後世代に、お詫びをさせたくないと述べているが、それは、安倍首相自身に戦争責任はないと言うのと同じである。 ・もし、戦後世代に戦争責任がないと語るのであれば、誰に戦争責任があるのかを明確に語るべきだ。 (男、60代、学者・研究者)
  • 知性に欠ける内容だから(男、50代、メディア関係者)
  • 妥協の産物であることが見え見えである。妥協であるため、反省とこれからの指針にも真剣さが伺えない。(男、80代以上、その他 (具体的に))
  • ・冗長 ・なお中国に中指を立てるように聞こえた(男、30代、メディア関係者)


「評価していない」と回答した人の理由

  • 抽象的な言葉をつなげた文章で、事務的に役割を果たすという心境だったのではないかと考えます。 翌日、靖国神社に総理の肩書で玉串を納めたことがそれを裏付けているように思います。(男、70代、自営業)
  • 自分の考えていることと言っていることが違っていることが明らかに分かる談話で、何のために出したのか全く意味が分からない。 そもそも「謝りたくない体質/謝るのが嫌いな体質」の人間が、表面を取り繕った談話を出しても誰も共感・感動しない。 首相は戦後70年「も」経過したと思っているだろうが、中国・韓国を筆頭としたアジアの国から見れば、まだ70年「しか」経っていないと思っていることが全く理解できていない。 「人の痛いのは三年でも」の典型である。(男、70代、NPO・NGO関係者)
  • 「静か」という言葉が、お好きなようですが、戦争の惨禍に対して、いくら長く長く語り、言葉を尽くしても、第三者的な感じしか受けません。 どんな惨禍も平静に見ていられるのでしょう。 最後が、「積極的平和主義」では、「安全保障関連法案」成立の為のアピールではないですか。 こんな談話は、出すべきではありません。(女、70代、その他 (具体的に))
  • 中韓両国は、侵略の事実と慰安婦の強制性を認め、総理としてお詫びをせよと要求しているのに、国民の空気はその事実を「遺憾」と感じているし、政府も同様である、と表明しているに過ぎない。要求に正面から答えようとしない。安倍氏は明確なお詫びという形を取りたくないのであろう。 何度も詫びを要求する中韓両国にも問題はあるが、加害責任は明らかに日本にあるので、隣国として強調して行きたいのであれば、加害者としてまずお詫びをし、会談を継続しながら互いの立場の理解を進めるのが最善の方法と考える。それが出来ないのであれば首脳会談を求めても無理だ。元祖KYは、何年経ってもKYのまま、自らが頑なであっては進展は無理ですね。日本が譲れば相手も譲る気持ちになると考える。日本が譲る、ボールを投げなければ返球はない。(男、70代、その他 (具体的に))
  • 主語があいまい、総理は取り繕って批判をかわそうとした。歴史観が問われている。信頼関係を構築するために、行動で示してほしい。(男、70代、その他 (具体的に))
  • 長々と3000字を越える戦後70年談話は何のために発表したのか?阿部首相が自分の思っていることを言うだけであれば、トイレででも一人呟いていれば良い。かつての欧米列強に対して「そもそもあんた達がアジアに対する侵略競争を始めたんだよ!」と言いたいのであれば、そこに割いた言葉があまりにも少なすぎる。中韓に対してのお詫びだとすれば「俺の本心は違うんだけどね・・・」という感が強すぎる。日本国民に対してだとすれば、日本の将来の姿が全く見えてこない。 好評の意味が全く理解できない。公表するべきではなかった。(男、60代、その他 (具体的に))
  • 村山談話が継承されていない。侵略の歴史認識ができないことはとうてい理解できない。NHKスペシャル取材班によってもすでに明らかにされている周知の事実である。これでは日本が無責任に起こし拡大した大戦の反省はもとより犠牲になったアジアの人々、日本人への謝罪と鎮魂にはならない。何を反省し謝罪するかが明確にならなければ、世界に向けてゆるがない日本の未来への指針は示せない。談話にいたる経過は、安保法制、自衛隊、沖縄、原発、すべてにおいて大戦と同じ悲劇の道をたどることになるのではないかという危惧で苦しくなる。(女、70代、その他 (具体的に))
  • 談話を出す目的が本当に「戦争のない世界を作りましょう、過去の反省を踏まえて、日本はそのための先頭に立ちます」と言うことであれば、すぐれた作文能力を持つ人たちに囲まれているのだから、公表されたようなへたくそな作文にはならないと考える。つまり別な本心が背後にあるのでグタグタな談話になったと思う、本当に誠意のかけらもない総理だと感じる。(男、60代、その他 (具体的に))
  • 植民地支配と侵略による加害の歴史に、自ら向き合おうとせず、従って反省も謝罪もない。とりわけ韓国に対しては、征韓論から日清戦争・日露戦争を経た「併合」による軍事的植民地支配という歴史的加害があったにもかかわらず、踏み込んでないばかりか、「慰安婦」問題についても直接の言及を避け、責任逃れの修辞に終始している。竹島(独島)についての言及を求めるのは、ないものねだりだろうか。一言でいえば、「談話」は修辞による欺瞞でしかない。(男、70代、企業経営者・幹部)
  • そもそも出すべきではなかった。これは過去の村山/小泉談話も出す必要はなかった。(男、70代、その他 (具体的に))
  • ・主体性がない、主語があいまいで首相談話として不適切 ・冒頭の箇所はあたかも日本が欧米列強に追い詰められ戦争に走ってしまったという言い訳を書いているように聞こえる。このような話を「戦後70年の首相談話」として出すべきなのか ・お詫びという言葉はあくまでも間接的な表現に過ぎなかった(女、30代、会社員)
  • これまで、安倍首相は歴史に抑制的に向き合うとしていたにもかかわらず、今回の談話で表明された歴史観は極めて皮相的であり、浅薄なものだ。一例を挙げれば、特に日露戦争を欧米の植民地主義への対抗上行ったものとしてるが、その結果として満州の鉄道事業をロシアから引き継いだり、韓国の保護国、併合したについて、日本の帝国主義的側面を意図的に触れていない。特に満州における権益獲得が、その後の大陸侵攻につながることを考えれば、一面的というか、あまりにもご都合主義的解釈だ。アジアの諸国から日露戦争の勝利が評価されたなどの記述は、そういう事実がるとしても、すくなくとも表立て喧伝してこなかったのが、戦後日本保守政治の矜持というものだ。また、世界恐慌、世界経済のブロック化の結果として日本がそれを軍事で解決する道を選んだとしているが、少なくとも満州事変は明らかに日本の満州検疫の維持強化を狙ったもので、欧米の経済政策にその責を期すのは、明らかに歴史修正主義といわざるを得ない。さらに、「おわび」についても、将来世代に負わせないとしてるが、我々は先人の行為の結果に上に生きている以上、一定の責任を感じるのは当然であって、我々の世代も含め、「おわび」することに違和感のない人もいるはずだ。このような記述は、「おわび」したくないという情動に訴えかけるもので、今後日本の外交姿勢が、他国に対し侮蔑的になったり、驕慢になったりすることにつながり、日本に災いをもたらしかねない(男、50代、メディア関係者)
  • さんざん指摘されていることではあるが、主語が不明確。歴史の中から強調したいところを恣意的に選んでいる。戦争による被害を列挙しているが、同情するだけで「責任」には何らふれていない。自分で謝罪していないのに「後の世代に謝罪させない」というのは矛盾しているし、加害者の側から発する言葉ではない。(女、50代、メディア関係者)
  • 侵略、おわびなどの言葉は入っているが、自分から距離を置いて発言している感が否めない。言っていることと、やっていることが全く一致していないから(男、60代、メディア関係者)
  • 肝心のお詫びなどを自分の言葉で語っていない。誠意が感じられない典型の典型。 お詫びしたくないのであれば談話は出さない方が良い。 村山さんが記者会見で言われたように、美辞麗句は並べていても、自分の考えを伝えようとしていないので、結果として焦点がぼけて、だれに何を言っているのか分からない。 「これをもって将来の子孫がお詫びするのを終わりとしたい」と言うが、韓国も、中国も、日本国民に謝れと言っているのではない。お詫びをしても自民党の要職にある人が、これを否定する発言を繰り返すので韓国や中国が怒っているのではないか。まさにジャパンリスクであると思う。 更にドイツ首脳が言うように、侵略戦争の加害者は「大変申し訳ないことをした」というお詫びの気持ちを決して忘れてはならないと思う。(男、70代、学者・研究者)
  • 安倍首相は、「歴史認識問題」を「国家」対「国家」の枠組みでのみ考えている。しかし、「領土問題」はそれでよいとしても、「歴史認識問題」は、より「国民」対「国民」の枠組みで考えるべきものである。しかもそれは「理性」より「感情」が重視されるものである。ある中国人の友人と安倍談話について話した時、友人は「安倍首相は男らしくない」と言っていた。被害者の感情を和らげるには何が必要かという点を、安倍首相が理解しているようには見えない。(男、50代、メディア関係者)
  • 集団的自衛権行使、憲法9条改正を目指している安倍首相らしくない談話。右派勢力にも、左派勢力にも気を遣ったのだろうが、どうにでも解釈できる。もっと(とても危険な)安倍イズムを前面に出し、安倍首相の本音が出た談話を期待した。「子や孫の代まで陳謝を続けるのはいかがなものか」と述べているが、加害者国がどこなのかを考えれば、永久に消せない。私は豊臣秀吉とは全く関係がないが、挑戦派兵について、韓国の人たちには申し訳ないと思っているし、韓国の人から批判されたら素直に間違いを認め謝罪します。(男、60代、メディア関係者)
  • 自分の気持ち、言葉がこもらない談話など出す必要はない! しかも戦争に責任ない世代に歴史の負をおわせない、など、おおよそ歴史と向き合わない姿勢はなんだ、信じられない!後世の世代は先人のおかげでこの世に生まれ出でたのではないの。A級戦犯の身勝手な言辞、恥ずかしいと思わないのかな?!(男、60代、その他 (具体的に))
  • 言葉が空虚、結局本当に思っていないと言う事が透けて見える気がした。戦争で何があったのか、加害者としての視点を持つそこからしか始まらないのでは思う。 そんなに戦争がしたいのか?優しそうな顔で何を考えているのか、本心をはっきり言うべきだと思う。 国民をばかにしている思う。日本人は忘れやすいからって、一時騒いでも決まればあきらめると思っているのだろうと凄くいーやな感じがする。(女、70代、その他 (具体的に))
  • 主語も目的語もなく、旧植民地支配を強いた朝鮮中国ならびに戦場に利用した東南アジア諸国に対し一絡げにし誠意がない。侵略・お詫び・反省(悔悟)のワードはパズルに嵌め込まれたピースに過ぎず、どのようにでも解釈(言い逃れ)できるレトリックに満ちた(その点では「優れた」)談話となっている。 (女、50代、各団体関係者)
  • 国民に向かっての談話?、中国・韓国・アメリカなどの諸外国に向かっての談話? よくわからないし、何のために談話を出したのかも不明。(女、60代、NPO・NGO関係者)
  • 情緒的文章を多用した内容で首相の決意が見えない。(男、60代、会社員)
  • 主語が不明確で、安倍首相の考えが伝わってこない。中国、韓国は首相の考えを聞きたかったはずだ。(男、70代、メディア関係者)
  • ・安倍総理の普段の言動・行動様式から、談話の言葉に真実性が感じられないため、右派左派の双方に対して説得力を欠いている。 ・次世代に「謝罪を続ける宿命を背負わせてはなりません」とあるが、そのためにこそ、大戦経験者および安倍総理の世代までで明確な過去に対する明確な反省を示して歴史の区切りとすることが不可欠であるのに、戦後70年談話の内容はこの目的を全く達成していない。 ・むしろ、国際的に共有された歴史認識に挑戦しようとする安倍総理と、彼の本心を代弁する取り巻きの修正主義的言動・行動様式こそが、大戦経験者世代間による和解の最後の好機を逸し、次世代へ「謝罪を続ける宿命」を背負わせかねない。 (男、30代、学者・研究者)
  • 歴代の首相談話に盛り込まれた重要な言葉については、ワードを単に列挙したのみで主語が無く、しかたなく盛り込んだ形跡がありありで、後半の次世代への言及も含めて、首相個人としての熱意と意志を全く感じられない。(男、60代、NPO・NGO関係者)
  • 先日の稲田朋美の日本会議での発言にもあるように、彼らの本音である侵略の否定、東京裁判、アメリカの押しつけ憲法の改憲という姿勢が垣間見える談話である。政権の支持率の急落が予想以上であることから苦肉の策として作った談話としか思えない。また、中国との首脳会談を念頭において中国への文言が入るなど当面予想されることに対する配慮ばかりが目立つ。 一方、本音は「謝罪を続ける宿命を背負わせてはなりません。」という文言の通り、戦後のドイツのように自分たちの民族が行った負の歴史は未来永劫語り継ぐという姿勢は全くなく、早く忘却の彼方においていきたいと考えているのではないだろうか?このような姿勢では、ドイツ・フランスの歴史的な信頼関係の改善に見られるような隣国との関係はとてものぞめないだろう。(男、60代、その他 (具体的に))
  • 日本が中国、朝鮮半島および東南アジア地域を侵略、統治し、多くの人々を殺戮したことを明確にし、そのことに対する反省とお詫びをすべきであり、「侵略」「植民地支配」「反省」「お詫び」という字句を入れて、国民及び外国からの非難をかわそうという考え方がありありとうかがえる。未来志向を考えたといっているが過去の反省に立脚したものとなっていない。我々の心に響く内容ではない。」(男、60代、各団体関係者)
  • 第2次大戦に向って、日本が孤立化の道を進み、戦争を起こしたことの反省で、誰がその責任をおうか触れていない。お詫びなどの言葉は引用で安部の言葉でない。(男、80代以上、その他 (具体的に))
  • 支離滅裂で、何が言いたいのかわからないし、何も残らないから。何を反省して、何を詫びているのかもわからない。(男、40代、メディア関係者)
  • 「侵略」「おわび」などのキーワードが声明文の中に記載されているが、いずれも本人の見解ではなく。過去の村山、小泉氏ら歴代首相談話で述べられた言葉をなぞったに過ぎない。過去の対戦に対する安倍首相本人の総括がなされていない。 歴代内閣の見解と姿勢を引き継ぐことを表明したが、安倍首相自身が本心からそのように思っているのかどうかについて、伝わってこない。(男、60代、メディア関係者)
  • 50年の村山、60年の小泉の先任総理の談話、ご贔屓の有識者報告の下敷きの上に長たらしい感傷的 麗辞を加えた「コピぺ談話」にすぎない。「私たち」の主語は国民一般をさすのだろうが、その中に一緒くたにされたくない。 対外的には20年前の村山談話で主張は尽くされている。結果的に今回、出す必要はなかった。(男、70代、その他 (具体的に))
  • ・若い世代に謝罪を引き継がない理由がよく分からない。 ・間接表現によって中国、韓国の要望に応えようとしているが、本音はどうなのかという疑念を抱かせる。 ・各方面の反応を事前に把握した上で、構成や文章を練り上げた談話だが、右派に軸足を置きながら国内外の反安倍勢力につけ込まれないように腐心している思考経路がはっきりしており、素直に読めない。(50代、メディア関係者)
  • 総理自らの心底からの言葉がない。あるのは「積極的平和主義」のみ。(男、60代、企業経営者・幹部)
  • どこからもツッコミされないことだけを意識した感じ。日頃の言動との整合性に欠け、胡散臭い。(女、50代、学生)
  • 誰に向け、何を言わんとしているのか、分からない。発言者の心が全くつたわらない。政治的発言としても何を誰に伝えたいのか不明である。(男、80代以上、その他 (具体的に))
  • 形式上並べただけであり、首相自らの言葉になっていないこと(男、30代、会社員)
  • 帝国主義的膨張の遠因が欧米による経済ブロック化にある、唯その解決法を間違えただけだ、との言い訳に聞こえるほか、全般に首相自身の1人称がない。多弁を弄し、且つ、次の段落で、「もうこれ以上、謝罪を求めるな」とのメッセージを出していると解釈される愚を犯した。 「あの戦争には何ら関わりのない、私たちの子や孫、そしてその先の世代の子どもたちに、謝罪を続ける宿命を背負わせてはなりません。」(男、60代、自営業)
  • 一国の総理のステートメントとしての品格にかける。(男、50代、企業経営者・幹部)
  • 過去の談話を「全体として引き継ぐ」とし、引用はしているものの、重点を置いたのは戦争における日本の被害、日本の戦後復興と国際貢献、戦争責任終結の希望など、自国のことばかりであり、安倍政権の内向きの姿勢が明確に現れたものと判断できる。 加えて、談話であるにもかかわらず、聞いていて話の流れがはっきりせず、すべてがあいまいである。文章として出てきたものを読んでみても、話の流れが明確なものではないことが確認できる程度のもので、明確なメッセージが読み取れる日本語の文章にはなっていない。 過去の談話を引き継ぐとしている以上、このような談話を出す必要性そのものに疑問を示すべきものであり、談話を出さない方が良かったと結論づけるべき程度のものである。(男、30代、学者・研究者)
  • 他人事、引用での誤魔化し。 「未来志向」を言及できるのは被害者側からのみである。 加害者側からの「未来志向」の言及は気がくるっているとしか考えられない。(男、60代、会社員)
  • 率直な言い回しになっていない。過去については談話の検討段階から多方面からの注文がついたため 過去部分が長すぎ、素直な歴史認識や素直な反省が感じられない。また安部首相は将来についてあるべき姿を示したいと力説していたいにもかかわらず通りいっぺんの記述で迫力の欠けたものになっている。 あえて今談話を出す必要がったのかさえ疑問視させるものになっている。(男、60代、その他 (具体的に))
  • 主語を省き第三者的な物言いだから(男、70代、その他 (具体的に))
  • この様な内容の談話を歴代の総理大臣がわざわざ出す必要はないのではないか。(男、70代、その他 (具体的に))
  • 誰の談話か主語が明確でないものを評価するわけにはいかない。ご自身の見解がほとんどない。(男、60代、NPO・NGO関係者)
  • 海外諸国の注目度が高かったことや、国内世論を背景に、持論を封印したようだが、安倍首相自身の生の声が伝わってこず、結局何が言いたいのか分からずじまいだった。 歴史修正主義者である、彼の歴史認識は変わっていないと思うので、今回、あえて談話を出す必要はなかった。(男、60代、その他 (具体的に))
  • そもそも詐欺師だから。(男、50代、その他 (具体的に))
  • ・歴代内閣の立場は、揺るぎないものであるとしつつも、お詫びの気持ちを表明してきた、と過去形にすることで過去の事実を述べているに過ぎず、首相ないし現内閣として謝罪を述べていない。 ・安倍カラーが最も出ていると思われるのが、今後の世代に「謝罪を続ける宿命を背負わせてはなりません」との箇所であろう。カーの歴史とは、「過去と現在のつきることのない対話」という明言に集約されるように、いかなる世代であろうとも、過去の歴史を直視せずに、現代も未来もあり得ない。いやな過去を断ち切って未来志向、戦後レジームからの脱却、積極的平和主義の促進という趣旨なのであろうが、現在そして未来をより良く生きるためにこそ、過去を直視し、過去から学ぶ必要がある。現時点での判断や行為が、今後歴史として残り、評価され続けるという認識を基底においてこそ、現在の判断や行為に責任が伴い、おろそかなことはなすべきではない、という一種の抑止が作用する。有識者懇談会の報告書でも、「歴史に関する理解を深める」という具体策が提言されているにも拘わらず、談話では全くそれが反映されていない。・日本が戦争に突き進んだ要因についても、国内的な理由以上に、経済のブロック化という国際的な要因を強調し、しかもあたかもやむにやまれぬ正当な行為であったかのような論調の点でも、歴史認識として適切であるとは思われない。・談話そのものが、本来の安倍カラーからトーンダウンし、長文の割には、結果的にどこに主張のポイントがあるのか極めてわかりにくい、妥協の産物になってしまっている。(男、50代、学者・研究者)
  • 日本会議の主張と同じ本音を持つ首相が、首相としての立場上そのような極論を口にするわけにはいかないことに気づかされ、最後までそれに不満たらたらの様子で、「侵略」だの「反省」だのという言葉を仕方なくいやいや使い、それでも自分では決して謝罪しないという一線を守ることに汲々として右翼の仲間たちから非難されないように努めている、なんともみっともない姿だけが透けて見えるから。(男、50代、学者・研究者)
  • 歴史修正主義の本音をごまかしている。侵略、植民地主義に対する反省やお詫びが自らの言葉でかたられておらず、うわべを取り繕っている。偽善的なにおいがあり、誠意が感じられない。(男、60代、メディア関係者)
  • 支離滅裂(男、60代、企業経営者・幹部)
  • ことを一般論として捉え、文章量が長くなるだけで、核心部分がぼかされている。言うべきことを言っていない。(女、60代、各団体関係者)
  • @「主語」・「主体」の欠如した文章は、評価するに値しない。(男、40代、メディア関係者)
  • 右派にも中道にも配慮した中途半端なメッセージ。特に、植民支配や侵略の「主体」と、「反省」「おわび」の対象の不明示。(男、50代、メディア幹部)
  •  日本の近現代史を首相が語っても意味がない。70年たって却って悪化している 周辺国との関係を、きちんと立て直す決意が述べられないので、意味がない。  ただ、これからを生きる若い世代は、この談話をどう受け止めるか、それは分からない。(男、70代、メディア関係者)
  • 単なるキーワードを並べただけの物にすぎない、継承より安倍総理個人の考えを優先した気がする。(男、20代、学生)


「わからない」と回答した人の理由

  • 戦争に関係のない世代について言及しているため(男、50代、企業経営者・幹部)




問2.「その他」回答

  • 過去の談話の表面的な違いを分析するだけでなく、言葉の選び方にかなり苦労している。よく練られた名文だと思う。但し、関係者の意図をすべて包含しようとしてギコチナイ表現もある。(男、50代、企業経営者・幹部)
  • 植民地支配に対する痛みが無いのだと思います。 女性の人権についても述べていますが、まず、日本軍「慰安婦」問題を解決してこそ、 日本が世界に示せる、女性が輝く社会への第一歩だと思います。(女、70代、その他 (具体的に)
  • 文章を読んだ感じはそれほどではなかったが、ラジオで聞いていたとき、ひどかった。(男、50代、会社員)
  • 偏った価値観の押し付け、誠実さがない。(男、70代、その他 (具体的に))
  • 談話は、安倍首相の靖国史観(被害者意識)に、キーワードをちりばめた 修辞にすぎない。植民地主義と侵略による加害国のトップとしての自覚と認識に欠ける。(男、70代、企業経営者・幹部)
  • 一応の評価をしたのですが、阿部総理の性格的な表現方法と云うのが、自分の責任に帰納しない『逃げ』の姿勢が滲んでいます。本当の指導者の姿勢と云うものは、自分の責任に帰納するものです。(男、70代、その他 (具体的に))
  • 過去のお詫びに重点を置いた村山、小泉談話を踏襲しつつも、将来の日本の子供にそれを繰り返す必要のないことを明確に述べたことを 評価する。(男、70代、その他 (具体的に))
  • 台湾と中国を並列に置いた(男、50代、企業経営者・幹部)
  • こんなことを子や孫の世代まで引き継がないと言っているが、10年後(東京オリンピック終了後)、今度は踏絵のように中・韓が戦後80年談話を求めて来ないとも限らないので、その時の三国の政治・経済状況を予測しながら、70年談話で終わりという強い意志を以て、国際・国内の与論形成を行って行かなければならない。(男、60代、NPO・NGO関係者)
  • 中国や韓国などの周辺国の国民に謝罪をしたくないという、安倍首相自身の本心がアジアに伝わってしまっている。(男、30代、学者・研究者)
  • 日中戦争・太平洋戦争に影響を及ぼしえなかった日本の戦後世代に謝罪責任がないことを明確にした。(男、60代、企業経営者・幹部)
  • 日本が主張すべきことを、過去のくだらない談話に引きずられながらも、ギリギリのところで発信した。 答えの欄が偏っているように思う。(男、60代、企業経営者・幹部)
  • 依然として自虐史観にとらわれており、謝罪を継続するなど新時代の談話にふさわしい内容ではない。(男、50代、会社員)
  • 戦後のわが国の歩みを肯定し、将来世代がいつまでも謝罪し続ける状態はまずいと明確に言った点も評価できる。(男、50代、企業経営者・幹部)
  • これは、日本国総理大臣の談話。 従って首相自身の(個人的)考え云々はピントが外れている。 この談話は、海外に力点があるとしても全方位的のものであるし、そうあるべき。(男、70代、企業経営者・幹部)
  • 提言を歴史的な言葉として逃げて終始三人称である。   国民の言論に押されて引き下がらざるを得なかった。これからも大事なことである。(男、70代、企業経営者・幹部)
  • 以下のような疑問や懸念を持ってしまう。 ・安倍総理自身が明確な歴史認識を持てていないのではないか。 ・または国際的に通用しない歴史認識の持ち主なのではないか。(男、50代、企業経営者・幹部)
  • 一体何故メディアが、謝罪だの反省だの、侵略だと定義付けさせようとするのか理解に苦しむ。日本国民に向けた労いや一体感を本来もっと語るべきで、中韓がどう思うかということに、メディアや野党が注目し、その点から批評、批判しているのは実に滑稽。君はどこの国民かと問いたい。とりわけ、岡田氏のコメントは悲劇、喜劇。その視点で上記答案も正解はない。(男、50代、企業経営者・幹部)
  • 前科を隠して平和を主張するのは 説得力に欠ける。(男、50代、その他 (具体的に))
  • 過去の談話のように「私は」という一人称の表現がないところを、逆に評価する。歴代内閣が繰り返してきたお詫びの方針は不変であり、内閣が替わるごとに繰り返して言う必要はないという考え方を示唆している。(男、40代、地方議員)
  • 戦後レジームからの脱却をうたうはずだったのに、それができなかったので、せめて村山談話を上書きすることで封じ込めることを狙ったものであり、今後一切謝罪し(たく)ないという思いを既成事実化することを目的としている点、醜悪である。(男、50代、学者・研究者)
  • 彼の右翼的思想から鑑みて、もっと内容の悪い談話が出されるものと想像していた為、その点では評価した。(男、20代、学生)
  • 首相個人の思いが伝わらないとの批判があるが、閣議決定を経た公式な談話であり、「個人の考え方」を過度に求めるアプローチ自体がおかしい。(男、50代、メディア関係者)
  • @安倍氏は何も考えていない。(男、40代、メディア関係者)
  • 「おわび」を次世代に引き継がないことを明示したことについて。もしそうすべきであるなら、ここできちんと「おわび」を示した上で、次世代に謝罪を引き継がないようけりをつけるべきだった。さらに「謝罪」は終わらせても「歴史への責任」は後世に伝えていくことを明示すべきだった。(男、50代、メディア幹部)
1 2