【パネリストインタビュー】「第4回日韓未来対話」を振り返って

2016年9月03日

経済と教育を成り立たせながら、民間対話の継続を


青木照護
(日本青年会議所副会頭、株式会社ノーリツイス代表取締役社長)

 公益社団法人・日本青年会議所の青木照護と申します。

 今回、「日韓未来対話」に初めて参加をさせていただきました。非常に有意義な会議でありまして、私、個人的に非常に勉強になったことは、韓国の方にとって南北統一ということが民族の夢だ、ということを恥ずかしながら存じ上げておりませんでした。そのことを1つだけでも築けたというのは、非常に私にとって視野が広がった経験になりました。また、こういった対話があれば、ぜひ参加させていただき、勉強させていただきたいと思っています。

経済と教育が成り立ってこそ、両国の良好な関係を築く基盤ができる

 今回参加をさせていただき、これから日韓関係がどうなっていくのか。私なりには、やはり歴史認識の問題の前に、経済ということが非常に重要ではないかと思っています。韓国は経格差がかなり開いている経済状況ですし、日本は失われた20年と言われるほど、デフレが続いている状況です。この経済というものをまずは安定させなければ、その上に法と証拠と正義に基づいた教育というものが成り立っていかないと思います。経済と教育が成り立ってこそ初めて、両国の良好な関係を築いていける基盤ができるのではないかと思います。経済と教育を踏まえつつ、民間の対話を続けていくべきではないかと思います。

若い人たちにすそ野を広げていけるような対話に

 今回の4回目の対話となる未来対話ですが、この対話は非常に重要だと思いますので、ぜひこのまま継続していただくと同時に、これを有識者だけにとどまらずに、学生の皆さん、もしくは若手の社会人の皆さんにも広めて、「日韓学生未来対話」のような形で、どんどんすそ野を広げていければいいのではないのかな、と思っております。

 また、私も微力ながらご協力できるところがあれば、協力をさせていただきたいと思っていますので、今後ともよろしくお願いいたします。ありがとうございました。

⇒ 藤崎一郎(上智大学国際関係研究所 代表、前駐米国大使)
⇒ 中谷元(衆議院議員、前防衛大臣)
⇒ 青木照護(日本青年会議所副会頭、株式会社ノーリツイス代表取締役社長)
⇒ 山本和彦(森ビル株式会社特別顧問)
⇒ 德地秀士(政策研究大学院大学政策研究院シニア・フェロー、元防衛審議官)
⇒ 池畑修平(NHKソウル支局長)
⇒ 金泰榮(韓国戦争記念財団理事長、第42 代国防長官)

1 2 3 4 5 6 7