間もなく到来するか、日中間に春の兆し
~「第14回 東京―北京フォーラム」レセプション報告~

2018年10月14日

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 10月14日に開幕した「第14回 東京―北京フォーラム」。午前の全体会議、午後の分科会終了後、中国大使館にて、レセプションパーティーが開催されました。

YKAA9611.jpg まず、レセプションの主催者である駐日本特命全権大使の程永華氏が、「東京―北京フォーラム」が14年間一度も中断することなく開催されていることに敬意を表した上で、今回の対話によって今後の日中関係の基盤を固めることが出来ることへの期待を示し、「(中国政府としても)日中平和友好条約締結40周年の今年こそ、初心を忘れず、中日関係の発展の方向性を明確にしたい」と語り、日中関係改善に向けた意気込みを語りました。

YKAA9643.jpg 続いて、本フォーラムの日本側実行委員長の明石康氏(国際文化会館理事長)は、「今回の対話は、これまでの対話と比較して、はるかに率直で前向きな議論が出来ている」として、今日の熱い議論を踏まえながら明日の会議で「平和宣言」が採択されることに期待を示しました。

YKAA9658.jpg 乾杯の音頭に立った中国人民大学新聞学院院長の趙啓正氏(元国務院新聞弁公室)は、フォーラムが開催されてからの14年間で、日中関係は少しずつ改善しているとの認識を示しました。その上で、日中関係に春が来るのを待ち望んでいたが、今日の議論を聞いて、もうすぐ日中韓に春がやってくると確信した、との手ごたえを示しました。こうした動きをさらに進めていくためにも、この対話に、もっと若い人にも加わってもらいたい、と若者への期待を寄せながら、乾杯の発声を行いました。

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YKAA9682.jpg 遅れて到着した、前外務大臣の岸田文雄氏(自由民主党政務調査会長)は、「日中平和友好条約は共栄共存のための知恵を凝縮したものであり、先人の努力を引き継ぎ、次世代へ日中の方向性を示すことが必要だ」と訴えました。さらに、来週、安倍首相が中国を訪問する事を踏まえ、今回の対話は時宜を得たものであるとの認識を示した上で、こうした活動が益々の日中友好に繋がることを願っていると述べ、挨拶を締めくくりました。

YKAA9655.jpg この後、夕方までの白熱した議論が嘘のように和やかな空気の中、美味しい中華料理に舌鼓を打ちながら、日中両国の参加者は交流を深め、レセプションは終了しました。

文責:山田晴菜(言論NPOインターン)