「第9回 北京-東京フォーラム」(8月12日・北京)の実行委員長である明石康氏をはじめとする訪中団は4月3日、中国共産党中央対外連絡部副部長の劉潔一氏を表敬訪問しました。劉氏は明石氏がカンボジアで国連PKO活動を指揮した際の中国外交部の担当者であり、古くからの友人の再会となりました。
明石氏は2日に行われた事前協議が非常に有意義なものとなったことを紹介しました。
これに対し劉氏は「中日は最重要な隣国であり、しっかり危機管理を行い、関係が改善される方法を探る努力を一緒に行っていくべきである。なぜなら、中日関係の厳しい現状は相互利益に反するものであり、中日の健全な関係は両国のみならず、アジア、太平洋、そして世界にとっても非常に重要なことである」と述べ、日中関係がもはや二国関係だけに留まらず、アジアや世界に多大なる影響を及ぼすことを指摘し、今後の関係改善に向けた意欲を示しました。
これに応じる形で宮本氏は、「政府間ルートが確立されない状況の中でも、政党外交や民間外交など多様なルートを構築することが大事であり、政権交代が起きてもコミュニケーションのルートが確保できるような関係を構築すべきだ」と提言し、今後の民間外交、ひいてはこのフォーラムが両国の政治状況に左右されることなく、日中両国の橋渡しとなっていくことを強調し、今回の表敬訪問を締めくくりました。
その後、日中両国の関係者間で8月のフォーラムの開催に向けて、断続的に会議が行われました。
訪中団は帰国後、4カ月後に迫った「第9回 北京-東京フォーラム」に向けて、様々な議論を重ね、準備を行っていく予定です。その模様は、言論NPOのホームページで随時報告していきます。
4月3日、「第9回 北京-東京フォーラム」の実行委員長である明石康をはじめとする訪中団は、中国共産党中央対外連絡部副部長の劉潔一氏を表敬訪問しました。劉氏は明石氏がカンボジアで国連PKO活動を指揮した際の中国外交部の担当者であり、古くからの友人の再会となりました。