明石康実行委員長をはじめとする日本側実行委員会代表団は、4月14日に劉建超外交部部長助理を表敬訪問しました。
劉部長助理は「東京-北京フォーラム」が10年の間に日中のハイレベルな有識者が集まり、議論を行う重要なプラットフォームに展開してきたことを高く評価し、「これからのフォーラムは2回目の10年を迎える。フォーラムが日中関係の改善や貢献となることに外交部としても支持していきたい」と述べました。
これに対して、明石実行委員長は「昨年のAPECの際に日中首脳会談を実現し、良い方向に歩もうとしているが、事態の改善と強化のペースが遅い」と現状認識を示した上で、「日中関係における平和や相互理解、経済や貿易、文化などあらゆる面の相互利益のために、日中両主催者の合意のもと、新しい未来に向かい合い、取り組んでいきたい」と意気込みを語りました。
これに続き副実行委員長の宮本雄二氏は、「『東京-北京フォーラム』は日中関係にとって何が本当に重要なのか、ということを真剣に考えて行動してきた。今年10月に開催されるフォーラムでは、これからの日中関係をどのように作っていくかが問われている」と見解を示しました。
また、同じく副実行委員長の山口廣秀氏は、「経済という下部構造が政治という上部構造を動かすことは十分にあり得る。政治と経済が一体となり、日中協力の実をあげることになれば望ましい」とフォーラムに対する意欲を語りました。
さらに運営委員長の工藤は、「これからの日中関係を持続的で健全なものにするために全力で取り組む覚悟を固めた」と今年のフォーラムに対する意気込みを述べた上で、「外交部もチームの一員として力を貸してほしい」と改めて協力を要請しました。
こうした日本側の発言に対して劉部長助理は「日中は地域や世界の経済発展の重要なパートナーになっていく」と認識を示し、「私の責任・職務から一生懸命フォーラムを支持していきたい」と応え、表敬訪問を締めくくりました。
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