6月30日、言論NPOの第10回通常総会が開催され、代表工藤、理事の平野英治氏、石黒光氏、川島昭彦氏、田中弥生氏、監事の冨家友道氏のほか、言論NPOのメンバー及びオブザーバーとして一般会員も参加し、約30名が出席しました。
まず代表の工藤より、平成22年度の活動報告と決算報告、そして平成23年度の事業計画及び予算案について説明がなされました。
昨年度の活動報告については、オープンで参加型の議論づくりを実現するためにウェブサイトを全面リニューアルし、「4つの言論」を軸に言論スタジオとラジオが連動して言論NPOのコンテンツ発信の動きが定着してきた点や、会員や組織基盤の強化に向けて、意識的な取り組みをスタートさせた点が主に報告されました。また、今年度の事業計画について、代表工藤は、「次の日本をつくる言論」において日本の将来に向けた積極的な提案をしていきたいと強調、そのために、既存のメディアとどう連携し、発信力を高めていくかが大きな課題として残されていると指摘しました。
メンバーとの議論、そしてこれらを踏まえたうえでの監事からの意見表明を経て、今年度の総会における全ての議案について承認がなされています。
最後に工藤は、3月以降、震災復興に向けた議論づくりを活発に行なっている点に触れ、今年度の活動について、「議論のための議論ではなく、議論をすることによって社会に変化が生まれるような動きをつくらなければならない。そのために発信力を高め、覚悟を持って、「強い民主主義」をつくり出すための活動を展開したい」と述べ、10年目を迎える今年度の活動展開に向けた意気込みを語りました。