高市政権の発足から10月21日で丸一年を迎えます。
この間、世界では米国と中国による大国主導の力の政治が一段と強まり、国際法、多国間主義、ルールに基づく国際秩序は大きく揺らいでいます。
高市首相は、トランプ大統領との関係維持を外交の最優先課題とし、日米同盟を基軸に、豪州、インド、韓国、フィリピン、ASEAN、欧州などとの連携を進めました。
また、「進化したFOIP」を掲げ、防衛、エネルギー、重要鉱物、AI、サプライチェーンなどの協力を拡大しました。
しかし、トランプ大統領との関係を、日本の発言力や外交上の成果に転換できたのかは明らかではありません。
米国が国際法や国際機関を軽視する行動を取っても、日本政府は明確に異議を唱えることができませんでした。
一方、中国との関係では、高市首相自身の台湾有事をめぐる発言を契機に対立が深まり、政府間の意味ある対話チャネルを失いました。
その後も、抑止と対話を組み合わせて関係を管理する出口をつくれていません。
今回のフォーラムでは、高市外交がこの一年、世界で何を実現しようとし、実際に何を実現できたのかを、日本の国益と国際秩序への貢献という観点から検証します。