今年の「東京会議」は、私たちの覚悟が問われる、極めて重要な状況下での開催となります。
戦争の終結と停戦への展望が見えず、虐殺が繰り返されている中で、多くの人にはっきりと分かったことがあります。
これまでの国際秩序はすでに瀕死の状態にあり、それを立て直す努力が世界に問われている、ということです。
ロシアの一方的な軍事行動は、都市への容赦ない攻撃となり、首都キエフでは、今まさにこの瞬間でも、市民が一体となったギリギリの戦いが行われています。
私たちが今、目にしていることは専制体制が自国の国民をだましながら、他国の市民の命を何の躊躇もなく奪っていることです。
一方的な軍事侵略は、国連憲章が定めた領土と主権の一体的な尊重の完全否定でありながら、国連や世界はそれを止めさせる直接の行動を取れないでいます。
ウクライナでは250万人を越える市民が国から離れたたものの、多くの市民が戦いを続けています。
世界では抗議の声が広がり、前例のない経済制裁が行われ、多くの企業がロシアから退出しています。
この危機に、世界は何ができるのか、世界の未来のためにどのような努力が問われているのか。
私たちが今年の「東京会議」に臨む問題意識はまさにそこにあります。